私の姉はお医者さんPart44 (ページ11)

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陽菜side

この後みなみも引き連れて3人で猛ダッシュで家に帰った。
家のドアを開けたら廊下の真ん中でランドセルを背負って、
うつ伏せの状態で優子が倒れてた。

麻・陽・み「ゆうこ!!ゆうこっ､､､!!」

麻「優子聞こえる!?優子!!」

優「・・・・・・・・・・・・・」

陽「ど、しよ､､､ゆうこ・・・(震)」

麻「ど、どうやって脈とかって､､､(汗)」

み「うぅ､､､ﾋｯｸ、ｯｸ・・・」

麻「こ、呼吸とか､､､(汗)」

陽「し、しらないよ､､､！ゆうこ！ゆうこっ！返事して！」

優「・・・・・・・・・・・・」

麻「ま、まず、ランドセル､､､下ろさなきゃ､､､(汗)」

陽「ゆうこ！聞こえないの!?ゆうこっ!!」

どれだけ揺すってもうんともすんとも言わない優子。
血の気の引いた顔に大量の汗を纏ってて手は冷たくて、
生気のないあの姿は今も忘れられるはずもない｡｡｡

麻「で、でんわ！きゅうきゅうしゃ！(汗)」

み「うぅ､､､ﾋｯｸ､､､ｯｸ・・・ﾋｯｸ､､､」

陽「ま、まりちゃんっでんわっ！はいっ！」

麻「うんっ､､､(汗)」

？「はい、救急ですか？消防ですか？」

麻「救急です！家で妹がっ､､､！倒れてて､､､！」

？「ご自宅ですね。固定電話ですね？」

麻「は、はいっ､､､(汗)」

？「ただいま向かいますっ。事件性はないですね？」

麻「ないですっ。早く来てくださいっ。(汗)」

？「患者さんはどのような状態ですか？」

麻「反応がないんですっ！家に、大人も居なくて､､､(汗)」

今思うとこの時のまりちゃんは、
長女過ぎるくらいに冷静沈着だった気がする。
その後、救急車が来てからどうやって病院に行ったのか、
どういう行動を取ったのか、ほとんど記憶がない｡｡｡

〜救命病棟〜

──ウィーン､､､

麻・陽・み「お父さん､､､!!」

父「お、みんな来てたのか。」

陽「ゆ、ゆうこは！」

父「 3人が救急車を呼んでくれたんだってね。
お母さんも父さんも感心したよ。ありがとう。(微笑み)」

麻「ゆうこ､､､」

父「しばらく入院が必要だけど、
また元気になってくれるから問題ないよ。大丈夫。」

陽「私が、1人にさせたから・・・」

この時泣いてたみなみは、
午後に授業がなかったのに帰らず遊んでたことを後悔して、
私たちも優子を1人きりにさせたことを悔やんだ。