私の姉はお医者さんPart42

リビング3 ページ23

麻里子side



妹の好きなセリフと仕草なんて、
今まで考えたこともなかったな・・・



麻 「 でも、なんで急に？」



明 「 ・・・・・・なんでだろ・・・」



み 「 みなみ。」



麻・明 「 はっ？」



み 「 名前呼ばれるのもほっとする。
大丈夫、も優子が言えば説得力あるし。」



麻 「 好きだねぇ、ほんと。(笑)」



み 「 好きでなにが悪い。」



明 「 やっぱり羨ましいっ。」



み 「 え？」



明 「 双子、いいなぁ､､､なんてね。(笑)」



麻 「 ちょっと、どこ行くの？」



明 「 りのりえ、見てくる。(微笑み)
そろそろ出る頃だろうし。」



麻 「 あー、そっか。うん、よろしくね。(微笑み)」



み 「 ・・・明日香、大丈夫かな・・・」



麻 「 みなみは？」



明日香はお姉ちゃんで誰が好きとか嫌いとか、
普段、何も言わないけど・・・
優子の事で不安定になってる部分があるのは確か。



み 「 私は・・・申し訳ないな、って。」



麻 「 私も。」



み 「 昔、小学生の頃もあったじゃん、1回。」



麻 「 うん。」



み 「 風邪で咳が続いてて、ある日突然、
高熱出して心肺機能低下して倒れて・・・」



麻 「 あの日も1人にさせちゃってた時にね､､､」



み 「 また、同じこと・・・
優子、怖かっただろうな・・・」



麻 「 知ってる？あの日のこと。」



み 「 ・・・？」



麻 「 3年くらい前に聞いたんだけど、あの時、
熱くて、苦しくて、死んだって思った。って､､､
みんなに捨てられた、って思った。って､､､
身体が弱い自分は迷惑でお荷物だから、
裏切られて見捨てられたんだ、って｡｡｡」



み 「 ・・・(汗)」



人生で唯一、1人で倒れた時の事の思いを、
本人の口から聞いたとき、震えたのを覚えてる。



麻 「 ・・・また、そう思わせちゃった・・・
よね､､､私たち、きっと・・・」



み 「 迷惑で、お荷物・・・」



麻 「 たまに由紀も言うよね。迷惑、って。
そしたら優子、絶対に怒るじゃん。あの姿見る度、
結構、心に来るんだよね・・・言った側としては、
迷惑じゃないよって誰かに言って貰いたい、
って心では願ってるわけじゃん。」



み 「 ・・・(震)」



麻 「 信頼を失うのは、一瞬なんだよね、本当。」



み 「 ゆうちゃん､､､ごめん・・・(震)」



目を覚ましてくれたときに優子、
私たちの目を見てくれるのかな・・・

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