私の姉はお医者さんPart42

病状説明2 ページ11

麻里子side



オペを終わらせて一息ついてたら、
他の看護師が鬼気迫る形相で走ってきた。



〜外科病棟〜



看 「 麻里子先生！麻里子先生！」



麻 「 病棟内は走らないの。」



看 「 すみませんっ､､､！
小児病棟勤務の優子先生って確か、
麻里子先生の妹さん、ですよね､､､？(汗)」



麻 「 妹だけど・・・？」



看 「 救急部から連絡で、妹さんが、
今、ICUで集中治療を受けてるとの事です。
かなり容態も不安定で重篤って話で､､､(汗)」



麻 「 ・・・え､､､なに、それ､､､(驚)」



看 「 連絡を受けただけなので詳しくは・・・(汗)
でもっ、妹さんたち？が、病状説明室で待ってる、
とのことだそうです。」



麻 「 嘘・・・そんな・・・(驚)
ごめんっ、病棟の方頼むっ。行ってくるっ。(汗)」



看 「 あ､､､は、はいっ。」



ICU？集中治療？重篤？
・・・なんで・・・なんでなんで・・・



〜5分後・病状説明室〜



──ガラガラ､､､！



麻 「 はぁはぁっ､､､はぁっ､､､！
陽菜っ、みなみっ、なに、優子がどうしたの！」



陽 「 ぁ、まりちゃん・・・」



み 「 これ・・・全部、
ゆうちゃんの検査結果だって・・・」



麻 「 え､､､これ???」



陽 「 うん､､､見たらわかる？」



麻 「 分かるもなにも・・・
ICUに居るとか重篤だとか言われたんだけど､､､(汗)」



陽 「 ・・・(ｺｸﾝ)」



麻 「 やっぱり風邪・・・
風邪で済んでなかったってこと・・・???」



陽 「 こうなっちゃった原因が・・・
ここにまとめて書いてあるんだけど・・・」



麻 「 低酸素血症、低酸素脳症、低換気、
及び炭酸ガスナルコーシス・・・(驚)」



搬送時、換気量164ml、PaCO2 72Torr・・・
PaO2 20Torr・・・酷すぎる・・・



麻 「 なんでこんな､､､瀕死みたいな・・・(震)」



陽 「 で、これ・・・
ウイルス性脳炎、ウイルス性気管支炎、
胸水を伴うウイルス性胸膜炎・・・」



麻 「 っっ､､､(驚)
こんなの・・・この前の検査じゃ全然・・・」



陽 「 あの時、造影剤を打って調べてたら・・・
それは、私も､､､すごい後悔してる｡｡｡」



麻 「 あの咳込み方、怪しいと思ってた・・・
普通の風邪よりも酷いのは目に見えてたし、
けど､､､それが気管支炎だったなんて・・・」



早く気づいて薬を飲ませて休ませてたら・・・
きっと脳と胸膜にまでウイルスが侵入するなんて事、
なかったと思うと・・・息が詰まる。

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