朝の裏庭4 ページ16
志織ちゃんの突っ込みに、
何て言っていいか分からずおじおじしてると、
私の腕を掴んで近くに引っ張った周作。
周 ｢ …あのさ、
杏優来の事困らせないでくれる？｣
志 ｢ あ、すみません。。。｣
周 ｢ あと、君に何か話すつもりないから。
…仕事に戻ったら？
部員がボールなくて困ってたら大変だよ。｣
志 ｢ …あ、はい。。。
すみません、失礼します。。。｣
周作の真顔の話し方に、
流石に何かを感じ取ったらしい志織ちゃん。
礼をして走ってグラウンドに戻ってった……
杏 ｢ ……しゅう…さく。。。(うるうる)
……ごめん、ありがとう。。。｣
周 ｢ 大丈夫だよ杏優来……(微笑み)
……それに、俺がそうしたかったから。｣
杏 ｢ …えっ…???｣
周 ｢ 俺、ああいうの苦手。
……ごめん、黙ってられなかった。｣
杏 ｢ ううん……(うるうる)
…助かったよ。。。｣
周 ｢ 多分ああいう奴って懲りないと思う。
…何かされたら言ってよ？……いや、
何にもさせないから。｣
最後の方はより力を込めて言ってくれた周作。
それって、守ってくれるって意味だよね？
杏 ｢ ありがとう……
………ねぇ、周作。…あの…その……｣
周 ｢ ん？……あぁ。
中学時代がどうのこうのってやつ？｣
杏 ｢ うん………
…ごめん………(うるうる)｣
周 ｢ 気になんないって言ったら嘘だけど、
……大丈夫、言わなくていいよ。(撫)｣
杏 ｢ でも………(うるうる)｣
周 ｢ 大丈夫。ほんとだよ。(微笑み)
……苦しいでしょ？
無理しないで言いたい時でいいし、
言いたくなかったらいいよ。(撫)｣
杏 ｢ ……うん…ありがと。。。(うるうる)｣
周作、ごめんね。。。
周作、ありがとう。。。
心が落ち着いたら、必ず、話すから。。。
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作者名：優菜 | 作成日時：2018年5月27日 20時
