部屋 ページ40
陽菜side
ネブライザーを持って部屋に入ったら、
優子が由紀を膝に乗せて聴診してた・・・
陽 「 持ってきたよー。」
優 「 あ、ありがとう。(笑)
由紀ー、口元に当てるねー・・・」
陽 「 ゆっくりスーハーしようねー。」
由 「 ヒュー、、、ケホケホ、、、」
陽 「 結構大きいね・・・」
優 「 そうなんだよね・・・
しかも今日2回目だし・・・」
陽 「 え、そうなの?」
優 「 遊園地でも発作起きちゃって、
その時も結構大きかったんだ。。。」
陽 「 そんなに時間経ってないじゃん。」
優 「 うん・・・
莉乃が教えてくれて良かった。」
陽 「 そうだね・・・
由紀、直ぐに莉乃が気づいたの?」
由 「 発作、起きてから、、、ヒュー、」
優 「 起きる前から咳とか出てたでしょ?
エアゾール持ってるよね?」
由 「 あるけど、、、」
優 「 使わなかったの?」
さっきまで優しい声だったのに、
急に声色を変えた優子・・・相変わらず怖い。。。
由 「 使ったけど・・・」
陽 「 使ったの?」
優 「 それでも治まらなかったの?」
由 「 ・・・(コクン)」
優 「 そっか、、、」
陽 「 直ぐに言ってくれればよかったのに。。。」
由 「 やだったの・・・ヒュー、、、」
優 「 嫌だは理由にならないって言ってるのよね?」
由 「 ヒュー、、、ごめ、なさい・・・」
陽 「 大きいから中々治まらないしね。。。」
優 「 さっきもそうだったんだよね。。。
点滴あればいいのにって思ったくらいだし。。。」
陽 「 病院ならあるもんね・・・」
優 「 うん・・・ねぇ由紀、
どのくらい前から発作起きてたの?」
話しながらもしっかりと呼吸を誘導してる優子。
それでも中々由紀の発作が治まらない・・・
由 「 じゅう、、、ごふん、くらい・・・?」
陽・優 「 そんなにっ?(驚)」
優 「 直ぐに言ってって言ってるじゃん。」
由 「 でも・・・」
優 「 でもじゃないでしょ?」
由 「 ごめんなさい・・・」
優 「 由紀の発作、日に日に大きくなってるんだよ?
分かってるよね?」
陽 「 優子、言い方がキツいよ、、、」
優 「 このままだったら治るものも治らないよ?」
陽 「 優子っ、、、」
由 「 うぅ、、、ヒック、、、ごめ、さい・・・ック、」
ほらキツく言い過ぎだよ・・・(苦笑)
泣いたら余計苦しくなっちゃうのに、、、
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優菜 | 作成日時:2020年9月11日 11時