処置室2 ページ29
由紀side
逃げちゃいけない事も隠しちゃいけない事も、
全部分かってるけどそれでも嫌なんだもん・・・
優 「 もうお説教は終わりっ。
これからは隠したり逃げたりしないでね。」
由 「 ゆ、ちゃん、、、怖い、、、」
優 「 怖くさせてるのは由紀でしょ。(笑)」
由 「 やだぁ・・・」
優 「 由紀はさ、怖くないの?」
由 「 ゆうちゃん怖いって言ってるじゃん。。。」
優 「 そうじゃなくて。
苦しいのによく逃げようと思えるなぁって。」
由 「 ゆうちゃんに私の気持ちなんてわかんないよ。
」
優 「 そうかな・・・」
由 「 だってゆうちゃんは喘息持ちじゃないし。」
優 「 喘息は経験ないけど、
苦しい時の怖さって尋常じゃないからさ。」
由 「 ゆうちゃんは元気じゃんっ。」
優 「 え、そう思う?」
由 「 私みたいにしょっちゅう熱出すわけじゃないし
私みたいに発作だって起きないし。」
元気だと思って少し調子に乗ったら熱出るし、
少し走っただけで発作だって起きるし。
元気で明るいゆうちゃんとは違うもん。
優 「 由紀、なんかあっても抱え込まないでね。」
由 「 え、う、ん・・・(汗)」
優 「 じゃあ戻ろっか。」
由 「 ・・・あーちゃんの所に行ってもいい?」
優 「 もちろん♪」
由 「 ゆうちゃん、今日は帰ってくる?」
優 「 今日は帰るつもりっ。(笑)」
由 「 絶対だよ?」
優 「 わかったよー。(笑)」
〜病室〜
由 「 あーちゃんー。」
明 「 あっ、由紀おかえり。(笑)」
由 「 ゆうちゃん怖かった・・・」
明 「 怒られたんだ・・・(笑)」
由 「 鬼だったよ鬼・・・」
明 「 逃げた由紀が悪いね・・・(笑)」
部屋に入ったら読書をしてたあーちゃん。
ふと自分のノートを見たらさっきやり途中だった
計算問題の答えと解説が書いてあった。
由 「 ・・・あーちゃんありがとう。」
明 「 ・・・ん?」
由 「 さっきの問題のやつ。」
明 「 あー、暇だったから解いといてあげた。」
由 「 優しさが胸に染みるよ・・・」
明 「 なにそれ、、、(笑)」
由 「 あーちゃんがお姉ちゃんで良かった。」
明 「 それは良かった。。。(笑)
・・・あ、次のページに問題書いといたから。」
由 「 え?・・・ほんとだ、、、」
明 「 類似問題だから解いてみて。」
ノートをめくってみたら似た問題が書いてあった。
しかも同じような問題が3問も・・・
16人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優菜 | 作成日時:2020年7月3日 13時