リビング2 ページ29
陽菜side
なるべく早めに帰ってきたんだけど、
想像してたよりもリビングが異様な空気感・・・
陽 「 夜ご飯ってこれから？」
麻 「 陽菜待ちだったよ。」
陽 「 ごめんごめん。食べよっか。」
明 「 いただきます。」
麻・陽 「 いただきます。」
陽 「 みなみと由紀も食べるよー。」
み 「 お腹空かない・・・」
由 「 私も・・・」
麻 「 少しでもいいから食べないと、
みなみと由紀が倒れちゃうよ。｣
明 「 里英は寝ちゃってるよね､､､」
麻 「 泣き疲れちゃったんだと思う。」
今日のご飯を食べ始めたけど静か過ぎる｡｡｡
最近皆揃って元気に過ごせてない気がする｡｡｡
明 「 私びっくりしたのが、
運ばれて来たのが莉乃って知って驚いてても、
ゆうちゃん凄い冷静だったんだよね｡｡｡」
み 「 あの優子の切り替えっていうか、
医師としての判断と頭の回転の速さ凄いよね。」
陽 「 私だったら頭真っ白になって、
出来ることも出来なくなっちゃうだろうなぁ・・・」
麻 「 帰ってくる前に優子から詳しく聞いてきたけど
食べながら話さない方がいいよね。」
陽 「 それはご飯の後にして､､､」
麻 「 そうするね。」
由 「 ゆうちゃん帰ってこないの？」
み 「 莉乃の事が落ち着くまで泊まるって。」
由 「 頑張るのは莉乃だけじゃないもんね｡｡｡」
〜30分後〜
麻 「 それじゃあ話すね。」
ご飯を食べ終わって由紀と明日香はお風呂へ。
私たち3人はテーブルを囲んで座った。
麻 「 8℃に冷却した乳酸リンゲルを輸液しつつ、
氷枕と氷嚢で冷やしながら蒸泄法で体表冷却して、
冷却マットも使って体温を下げたって言ってた。」
み 「 ごめん、蒸泄法ってなに？」
陽 「 水に浸したガーゼを体に広く載せて、
扇風機で送風して冷やす方法だよ。
優子の事だからアルコールは使ってないはず。」
み 「 なるほど､､､」
麻 「 これで冷却出来なかったらカテーテル入れて
冷却しようと思ってたけど下がってくれたから
やらなかったって事も言ってた。」
み 「 優子の脳内に着いていけない・・・」
陽 「 そもそもみなみとは専門が違うからね。」
麻 「 臓器障害とか血液凝固も今の所は大丈夫って。
このまま体温管理を続けてくって言ってた。｣
何事もなく回復してくれるのを祈るしかないよね。
優子が居れば大丈夫っていう信頼もあるし。
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作者名：優菜 | 作成日時：2020年6月24日 16時
