朝2 ページ8
杏 ｢ で、なんで付いてくるの？｣
はっきり言ってこれってストーカーじゃない？
私は面倒くさく思いながら、
栗色のストレートロングヘアを耳にかける。
長い髪が面倒くさいのか、
横に並んで歩いて来るのが面倒くさいのか……
もうこの際どっちでもいい。
周 ｢ あれ？気づかない？
……その制服って大原北高校のだよね？｣
はっ？
………いや、
確かに私の着てる制服は大原北高校のだけど…
と言うより、大原北高校は私の通ってる高校。
私の家の最寄り駅から、
二駅先にある少し高台の高校。
可愛い制服とそこそこの偏差値って事で、
最近の人気は本当に高い。
杏 ｢ まぁ、私、北校生だからね。(苦笑)
………って！あなたも北高生！？(汗)｣
周作くんの着てる制服を見てびっくり。。。
まさか同じ高校だなんて……
信じたくもない。
周 ｢ だから一緒に行こうと思って♪
俺、まだ行き方分からないし…｣
杏 ｢ だからって私じゃなくて良くない！？
行き方なら、他の人に聞けばいいし！｣
前を歩く見知らぬ同じ制服を着た男子を指さして『あの男子とかさ!!』って伝えるも、
変わらず楽しそうにSmileを浮かべる周作くん
……
はぁ、なんなのよ。。。
周 ｢ いいじゃん、家隣なんだし♪
……ところで名前は？｣
えっ、な、名前???
わ、私の…???
………だよね？
杏 ｢ 杏優来、柏木 杏優来って言うのっ。｣
周 ｢ へ〜、杏優来ちゃんかぁ〜。(笑)
………珍しいね♪｣
杏 ｢ そ、そーだね。。。｣
確かにね。。。
中々いない名前ですよね､､､
杏 ｢ ……ぁ、
この駅の1番線に来る電車に乗るの。
…二駅先の駅で降りて……って、ちょっ!!｣
周 ｢ ふぇっ???
…だって1番線なんでしょ？行こっ！｣
杏 ｢ い、いや、そーなん…だけどっ､､､｣
せっかく私が律儀に説明してるんだから、
最後まで聞いてくれたっていいじゃん。
しかも、今どきの高校男子が『ふぇっ？』なんて使うの???
もう、意味わかんないんだけど､､､
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作者名：優菜 | 作成日時：2018年4月22日 20時
