104話 ページ32
爆豪くんたちから逃げるようにスタンドを後にした私は、控え室へ向かって歩いていた。
どうして2人ともあんな喧嘩みたいになったんだろう？
考えても分からないけど、とりあえず思うのは…
『試合、ちゃんと見たかった…。』
あの2人が喧嘩してる時、ちょうど轟くんと緑谷くんの試合をやっていた。
さっき、すごい音がしたから決着ついたんだと思うけと。
小さくため息をつきながらかどを曲がろうとしたら、誰かにぶつかりそうになった。
『わ、ごめんなさ…』
私が謝りながら顔をあげると、そこには見知った顔が。
『！ 轟くん！』
轟「嵐水…。」
驚いた顔をした彼に、試合お疲れ様！と声をかければ、ああ…と言ってうなずいた。
けど、そこから動こうとしない。
私は不思議に思っていながら声をかけた。
『…さっきの試合で何かあった？』
轟「！ …試合、見てなかったのか？」
『あー…途中まで見てたんだけど、ちょっと色々あって早めに控え室向かおうと思ってさ。』
すごい音がしたから決着はついたんだろうとは思ってたんだけどね、と苦笑いしながら続けた。
そう言えば、納得したようにうなずき、轟くんは口を開いた。
轟「さっき…左側を使った。」
左側…？
あ、火の個性か！
轟「正直、まだ色々迷ってんだ。」
そう言って轟くんは自分の左手を見つめていた。
”戦闘において左側は使わねぇ”
騎馬戦でそう言ってたのをチラッと聞いた。
詳しくは分からないけど、何かあるんだということはなんとなく感じていた。
轟「…なあ、ちょっと聞きてぇんだが。」
思考をめぐらせてると、轟くんが質問してきた。
轟「嵐水は自分の…
父親の個性をどう思う？」
『え…？』
どうして急にそんな質問を？と思っていたら、理由を話してくれた。
轟「この前、ランドストームと戦った時にお前も父親に嫌な思いをさせられてるのを知った。」
『私も、ってことは轟くんも…？』
轟「……似たような境遇だからこそ、お前はどうなのか聞きてぇ。」
そう言った轟くんの目がなんだか悲しく揺れたように見えて…
私は轟くんの肩にポンッと手を置いた。
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ノワール(プロフ) - クローバーさん、ありがとうございます！更新遅くてすみません(^_^;) 頑張ります！！！！ (2017年11月7日 1時) (
レス) id: 168bac5bc7 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!!!!!!! (2017年11月6日 20時) (レス) id: 753a7bb22b (このIDを非表示/違反報告)
ノワール(プロフ) - 庵さん、ありがとうございます！はい、頑張ります！(*^ω^*) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 168bac5bc7 (このIDを非表示/違反報告)
ノワール(プロフ) - 雪うさぎさん、ご指摘ありがとうございます！そしてご迷惑おかけしてしまいすみませんでした(´；ω；`)いつも応援ありがとうございます(*^ω^*)はい、頑張ります！！ (2017年10月7日 4時) (レス) id: 168bac5bc7 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 一から見たヨ。この作品気に入ったカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月7日 4時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノワール | 作成日時：2017年10月6日 12時
