78話 ページ3
真「…ここまでは、
「『？』」
チョップされた頭を抑える私たちは首をかしげながら姉ちゃんを見た。
真「こっからは理央の姉として話すわ。」
そう言って姉ちゃんは、フゥ…と一息吐いて私たちを見た。
姉ちゃんの目には涙が溜まっていた。
『！ 姉ちゃ…』
私の言葉をさえぎるように姉ちゃんは私を抱きしめてきた。
真「バカ理央。
無事で良かったわ…。」
『…ゴメンね、姉ちゃん。』
私が抱きしめ返すと、姉ちゃんはそのまま切島くんの方を見て、
真「切島くんも無茶すんな！」
と言って片手を伸ばして切島くんの頭をワシャワシャ撫でた。
それから、事情聴衆と洗脳が完全に解けたかの簡易検査を受け、私たちは帰された。
2人で並んでゆっくり歩きながら、私は今日迷惑をかけたことを謝った。
『本当にゴメン。』
切「いやいや、なんも悪くないんだから謝んなって！
でも、本当に無事で良かったわ。」
ニカッと笑ってくれる切島くん。
切島くんの笑顔にドキドキする…。
やっぱり好き、なのかな…？
そんなことを思いながら歩いていると、あっという間に十字路に着いてしまった。
私と切島くんの家はここから反対方向にあるため、ここで別れる。
なんとなく寂しさを感じながら、それじゃあ…と言おうとした。
その時、
切島くんが私の家の方に歩き始めた。
驚いて私が立ち止まると、切島くんも足を止めて私を見た。
切「？ どうした？」
『え、いや、切島くん家そっちじゃ…』
そう言えば切島くんは、ああ、と言って説明してくれた。
切「さっきあんなことあったし、送るぜ！
霧隠れにも頼まれてるし。」
『でも、切島くんが大変だし…』
切「大丈夫、送ったら俺もすぐ帰る！
それに…
女子が暗い中1人じゃ危ないだろ？」
『！』
だから送る！と言った切島くんに私は、ありがとう…、と言って顔をそらした。
やばい……
なんか、ドキドキする。
きっと私、今顔赤い…！
顔に集まる熱をごまかすように、歩き出した切島くんの横に再び並んで私も歩き出した。
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ノワール(プロフ) - クローバーさん、ありがとうございます！更新遅くてすみません(^_^;) 頑張ります！！！！ (2017年11月7日 1時) (
レス) id: 168bac5bc7 (このIDを非表示/違反報告)
クローバー - めっちゃ面白いです!!更新頑張って下さい!!!!!!! (2017年11月6日 20時) (レス) id: 753a7bb22b (このIDを非表示/違反報告)
ノワール(プロフ) - 庵さん、ありがとうございます！はい、頑張ります！(*^ω^*) (2017年10月9日 13時) (レス) id: 168bac5bc7 (このIDを非表示/違反報告)
ノワール(プロフ) - 雪うさぎさん、ご指摘ありがとうございます！そしてご迷惑おかけしてしまいすみませんでした(´；ω；`)いつも応援ありがとうございます(*^ω^*)はい、頑張ります！！ (2017年10月7日 4時) (レス) id: 168bac5bc7 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 一から見たヨ。この作品気に入ったカラ、更新頑張ってヨネ。 (2017年10月7日 4時) (レス) id: 781a67beb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノワール | 作成日時：2017年10月6日 12時
