【アイナナ×A3！】私の兄は有名アイドル！？

第４２話 ページ8

『私を、 IDOLiSH7の楽屋に連れてって。 』




私はそう環に告げると、心当たりのある顔から確信した顔へと変わった。




『なに？その顔』



「え...いや、IDOLiSH7の楽屋で、いいんだよな？ 」



『うん、そーちゃんに、会いたいの』



「わかった、こっちだから、着いてきて」



『！！ありがとー！』


思った以上にさらっと案内をし始めてくれた環。



やっぱり環はいいやつだった...
疑ってごめんよ



「なぁ？」


『んー？』


「俺のこと、知らねぇの？？」




はい？何を言い出すんだコイツは？




『え？知ってるよ？環でしょ？

　初めてあったときに自己紹介してくれたじゃん』




「あ、いや、そーじゃなくて」



『？？』



環の言っていることが理解できず、少し顔をしかめて首をかしげていると、“やっぱ知らなかったのか”と呟いてから説明を始めてくれた。



「えーっと、俺も、IDOLiSH7。なんだけど...知らねぇ？」



『！？』



環の唐突な発言に驚きを隠せない私は、歩みを進めていた足を止めた。



『環が......！？』


「おう」


私が問うと人懐っこいいつもの笑顔で答えてくれた。


『まじか...』


「あと、いおりんもだから」


『！？！？』



ちょい補足〜みたいな感じで言ってるが、私の驚きはちょっとどころではない。



だって、生き別れたといっても過言ではない、行方知れずだった兄が、私の親友たちとアイドル活動をしていたんだぞ！？



これを知って驚かずにいられるかっ！！！！！









『......まじかよ』




そう呟くしかできなかった私の顔は、きっとなんとも言えない笑顔になっていただろう。

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