はじめまして。結婚してください。【紫】② (ページ18)

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今日はご飯作るのめんどくさいから出前取っちゃおうかと2人でスマホを覗き込む。
酒頼むべ酒！とか横で言ってるけどさすがに今日は我慢してもらいます。

頼んだものが届くまでの間2人でソファーに座ってテレビを見て過ごした。
今人気のアイドルグループとかタレントさんとか色んなイケメンと言われる人が出てたけど私の中では今横に座ってゲラゲラ笑ってるこの人が1番イケメンなんだよなぁと思う。

「そんなに見つめてどしたの」
「いや…なんかかっこいいなぁって」
「…ほんとずるいよねAちゃんって」

赤い顔を隠すように私に背を向けて顔を手で覆った。
照れ方が毎回可愛い。

そのあとご飯を食べてアイス食べて。
お風呂から上がってすぐにでも寝ようとしてる辰哉を捕まえてピアスを渡した。

「え、どうしたのこれ！」
「辰哉がすごい嬉しそうに見てたから買っちゃった」
「え〜！覚えててくれたんだ！まじでうれしい！ありがとう！大事にする！」
「喜んでくれてよかった」

嬉しそうに早速耳にピアスをつけた。
結構ごつめのそのピアスは辰哉がつけると何故かしっくりきて。

「私もピアス開けよっかな」
「え、ダメ！痛いよ！」
「でも辰哉とお揃いにしたいもん」
「ぐっ…」

明日ピアッサーを買ってくると言って先にベッドに行ってしまった。

脱衣所で鏡を見た時。
ふと、明日、私の耳に穴が開くんだと思い、ほんの少しだけ緊張した。