もちろん同担NGで【青】 (ページ7)

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目を覚ましたなみちゃんにお叱りを受け一旦家に帰る。
さすがに昨日と同じ服で出社は避けたいしね。会社から家が近くて本当によかった。

家でささっとシャワーを浴びて出社の準備をしながら朝ごはん代わりのバナナを一本食べる。
時間がない時はバナナに限る。
バナナを食べながらスマホをささっとチェックして天気とか社会情勢とか目を通す。

LINEのチェックをしていると一件、いつもは見ない人からのが来ていた。

『おはようA
お前いつ出社する？』

「おっ、推し様からLINEきたぁぁぁぁ！！！！スクショスクショ！えーとストーリーに投稿しなきゃ！あ、てか先輩のアイコン隠して私の名前も隠さなきゃ、いやそうじゃない。一旦返信しなきゃ」

『おはようございます〜！朝から先輩からLINE来るとかまじで幸せです！今日も愛してます！』

5分くらい考えて送った文章。まさか推し様とLINEできるなんて思ってなかったから返し方がわからない。
送って1分もしないうちに電話がかかってきた。
支度をしながら相手が誰かも見ずに電話に出る。

「はいはい」
『…俺だけど』
「…待って！？その素敵なお声は渡辺先輩！？え！？」
『お前相手見てから出ろよ』
「うわああああ！！！！今日命日かもしれない！！！！ありがとうございます、ありがとうございます！」
『…朝からうるせえな。んでお前いつ出社するよ』
「お前呼びありがとうございます…えっとあと10分後とかに家出ますかね。どうされました？」
『ちょっと頼みたいことがあって』

その瞬間、私の頭の中にはとある図式が頭に浮かんだ。

頼みたいことがある
↓
頼りにしてる
↓
TOであるお前しか頼れない
↓
うまくやってくれるTOのお前さすが
↓
俺のために頑張ってくれるTO好き
↓
Aが好き
↓
この頼まれごとを完璧にこなせば私は先輩のオキニTOとしての位置を獲得できる…！(ここまで0.1秒)

「いっ、今すぐに向かわせていただきますぅ〜！！！」
『？？おう？まあ怪我しないように』
「私の推し様天使様待ってて〜！！！！今行きますぅぅぅ！！！！」

すぐに電話を切って髪の毛を適当にまとめてカバンを引っ掴み家を飛び出した。

推し様待っててくださいね〜♡