もちろん同担NGで【青】 (ページ46)

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「…じゃあとりあえず俺と付き合ってることは会社では内緒で」
「今まで通り推していけばいいのですね！！！承知いたしました！！！」
「…それから金曜日は会社終わったら俺ん家直行」
「毎週ですかっ！？なんというご褒美！！神様仏様女神様あとどこの神様にお礼言えばいいかわからないけどありがとうございます！！！」
「…他のヤツにしっぽ振らないこと」
「もちろんでございます！！！」
「…お前今日マジでやりにくいんだけど」

ある程度のルールと約束事を決めて家まで送ってもらいました。
もちろん車です！助手席！

「…推し様」
「いや、付き合ったんだから名前で呼べよ」
「どうして私が好きなんですか？」
「…うるせえ」
「なんか推しとヲタクが付き合うってあまりにも週刊誌が好きそうなネタですね…」
「だな」
「でも推し様とならいくらでも撮られてもいいっ！！！いっそのこと撮ってぇぇ！！！」
「申し訳ないけど俺はただの会社員だ」
「ん〜！推し様だいしゅき！！！」
「…ああそうかよ」

顔真っ赤にしながら運転してるのが本当に可愛い。保護。保護しなきゃ。
こんな可愛い人私が養って守ってあげなきゃ誰かに騙されちゃう！きっとそうだ！危ない！

「推し様結婚しよ」
「！？！？」

推し様はびっくりしたようにこっちをばっと見てまたすぐに前を見た。

「お前なあ！運転中にそう言うこと言うんじゃねえ！」
「なんでえ！？だって推し様、私が養って守らなきゃ悪い人に騙されちゃう！！！」
「…養われるのはお前だし悪い奴から守られるのもお前なんだけど」
「うわああああ！！！推し様好きいいいい！！！まっじで好きいいいい！！！」
「うるさいうるさい」

車の中は終始賑やかだった。