もちろん同担NGで【青】 (ページ44)

今日:119 hit、昨日:186 hit、合計:93,520 hit

42 ページ44

さっさと寝ろ！と寝室に押し込まれて先輩はまたソファーへ行ってしまった。
ベッドだったらドキドキして寝れないんだってば！
推し様のところに行ってそう言ったらなんだそれと追い返されてしまった。

「さて困ったぞ」

推し様の寝室の中で少しウロウロしてみるが寝れそうもないし。
なんならさらに目が冴えたし。
てことは…推し様の寝室漁るしかないよね！
ベッドの下にそういう系のものが隠してあったりして〜なんて高校生みたいなことを考えながらベッド下をのぞいてみたけど埃ひとつない。
さすが会社でもデスク周りが綺麗な推し様…おうちも全部綺麗だなんてお掃除もしっかりしてて偉い！きっと結婚とかしたら奥さんも掃除の手間とか省けるんだろうなぁ…

「待って無理！」

推し様の熱愛ダメ！絶対！
同担絶対NGの私に彼女、ましてや奥さんとかハードル高すぎる！

「…A…寝ろって言ったろ」
「おっ、推し様っ！寝られなかったのですかっ！子守唄でもぜひ！」
「いらん。お前のせいで起きたんだよ」
「あ、あは。すみませ〜ん」
「…お前寝ないならベッド返せ」
「あ、もちろんどうぞどうぞお使いください！」

推し様がベッドに腰掛けたので、
私はソファー使わせていただきますので失礼しま〜すとそそくさと部屋を後にしようとする。

「待て」
「わん！」
「お前犬か」
「かもしれません」

そうか、と呆れたように項垂れて手招きをする。
うわっ！かっこよ！どこの少女漫画の方ですか！？何冊でも買いますけど！！！
なんて考えながら恐る恐る近づくと腕を引かれベッドに体が吸い込まれた。

「へ、え、」
「んだよ。寝れねえなら俺の抱き枕にでもなってろよ」

そう言って私に腕枕をして目を瞑る推し様大天使様。
待ってえええ！？顔面近くなあああい！？この間TOなので適度な距離感守りますって言ったよねえ！？
てか顔面強っ！？は、好きなんですけどぉぉぉぉ！？！？この寝顔一生養いますううう！！！

抱きしめられながらぐるぐると考えていたらすぐに寝息を立て始めた推し様。
もう可愛すぎる。赤ちゃんみたい。5歳児だ5歳児！
そして溢れ出る写真撮りたい欲。
最近のはノーマルカメラだとシャッター音が鳴るけどあるアプリだと鳴らないのだ！
最近はすごいよね、うんうん。
シャッター音が鳴らないのをいいことに結構な至近距離で撮ったり少しだけ離して撮ったりツーショにしたり。

推し様には申し訳ないけど私をベッドに引き込んだのが悪い！