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結局家まで着いて行ったらお前ここで待ってろよ、とロビーに立たされ先輩が中に入って行った。
そういえばここが先輩のお家だったな、でけえマンションや…さすが私の推し様めっちゃ稼いでる！なんなら私の給料も推し様のところに振り込んでほしい！もう私の貯金も全部貢いじゃう！なんて思いながら少し待っていると先輩がまた降りてきた。
「どうして家帰ってたんですか〜」
「いや。普通に鍵取りに行ってた」
「？え、家どうやって入ったんですか？」
「鍵開けて入ったけど」
「なのに鍵取りに行ったんですか？」
そう聞けば先輩はキョトンとした顔をした後急に笑い出した。
「ははははぁ⤴︎違う違う、車の鍵！」
「ああ。そういうこと。理解理解…なんで車の鍵？」
「いや。お前送ってくためだけど」
オマエオクッテクタメダケド…？
送ってくため…？え、推し様が？私を？
「実質カボチャの馬車やんけ…私ついにプリンセスになれるんですね…ほんとありがとうございます…」
「何言ってんだよ。お前今ここから帰る手段ないだろうが。そんだけだよ」
「タクシーがあります！」
「深夜料金高いぞ？」
「うっ…確かに」
先輩は黒色の車にキーを向けてロックを解除した。
「ほら乗れよ」
「あっ…その言葉ヤバい…死ぬまでに推し様に言われたい言葉38位です。ありがとうございます…」
「なんだそれ。微妙な数字だな。てか1位は何なんだよ」
「結婚しようです♡」
「んだそれ。…っておい」
「はい」
「、お前はなぜ後部座席に乗ろうとしている」
「え」
後部座席に乗り込もうとしたら何故か怒られてしまった。
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 11時
