もちろん同担NGで【青】 (ページ21)

今日:84 hit、昨日:186 hit、合計:93,485 hit

19 ページ21

「それで。どうするのよその推し様と」
「どうするも何も…私の教育係だからどうしようもないよ…」

避けて遠くからきゃあきゃあ言おうにも同じ部署だし。なんなら教育係でしょっちゅうそばにいるし。
どうしようもないから私がなんも気にせずいつも通り推していくのしかないのかなぁ…

なんて思ってると真っ赤な顔した康二が急に私の方に体を乗り出してきた。

「俺な、思うねんけどな。推し様、Aのこと狙っとるんやないやろか」
「はぁ！？推し様大天使様が！？ないない！私みたいなやつなんであんな最上級国民…いや神様が好きになるっていうのよ」
「でもな〜俺Aは普通にかわええと思うしな、狙われても変やないと思うんよなぁ」
「いやいやいや…何もうそんなに酔ってんの？帰る？」

さすがに酔いすぎだとなみちゃんと2人で割り勘してお金を出して2人で支えながら外に出た。

「タクシー呼んどいたから来たら2人で帰りなさい」
「なみちゃんありがと〜。でもなみちゃんはどうすんの？」
「ん？なんか彼氏が勝手に近くまで来てたみたいだから一緒に帰る」
「そっかぁ。喧嘩しないようにね」
「はは。気をつけます」

じゃあね〜と歩いていくなみちゃん。
その後ろ姿があまりにも綺麗でずっと見つめてしまった。

「いいなぁ…私もあそこまで綺麗だったらなぁ」

自然と口から出た言葉になんか落ち込んでしまった。