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「先輩…神々しすぎるので離れてください…」
「お前な、俺男なんだよ。わかる？だから今これからお前襲うことだってできるの」
「ええっ、先輩…私なんかでいいんですかっ！？もう私の体なんかでよければいくらでも捧げますけど、！いやでももっとスタイル良くて可愛くて綺麗な方の方がっ、！」
「…アホだなお前」
あわあわとしていると先輩は私の手を壁に押し付けた。
顔近っ！顔面良っ！え、やばあああああ！！！！(語彙力消失)
「こうやって押さえつけられてお前抵抗できんの？」
「へ、わ、ちょ、まって、」
「ん？」
情報過多すぎてパニック！
情報遮断のためにぎゅっと目を瞑るとふははという笑い声の後頭をポンポンとされた。
「なんもしねえよ。まあとにかく少しは危機感持てってことだ」
「あ、あい、」
「んじゃあお前はベッドで寝ろ。俺はソファーで寝るから」
「いや、えっと、」
「なんだよ。てかお前髪乾かしてねえじゃん。乾かせよ。風邪引くぞ」
「いや、あ、え、」
「…化粧水とかもつけてねえだろ。ちょっと来い」
それから髪乾かされたり化粧水とか美容液とか色々塗りたくられたりでもうされるがまま。
目開けたら間違いなくあの世へ旅立ってしまうと思いずっと目閉じてなみちゃんがしてくれてると思い込んだ。…思い込んだ。うん。
「おいA。お前寝ようとしてないよな？」
「おいお前なんでニキビできてんのにケアしてねえんだよ。前髪で隠れるからしなくていいとか思ってんだろ」
「おいA」
なんてずっと話しかけられてたから思い込めませんでしたよ…あはは…。
目閉じてると目開けて話してる時よりも一層その美声が何の躊躇いもなくすーって自分の耳の中に入ってきて頭の中で反復される。
もうね、やっばい。妊娠できる(？)
んで今顔とかも触られてるんでしょ？え、何のご褒美？本当に。
「せ、先輩」
「なんだよ」
「幸せで意識失いそうです、」
「よくわかんねえけど終わったからさっさと寝ろ。明日俺と同じ時間に出るんだからな？いつも通り起きたらキレるぞ」
「へ、へいっ、」
「んじゃあおやすみ」
私を部屋へ放り込んで先輩はリビングへ向かう。
いや、え、私にこの部屋で寝ろと、？
緊張しながらもベッドに潜り込むと先輩の匂いでいっぱいで。
結局一晩中寝れなかった。
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 11時
