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強制だから、なんて着替え用と見られるスウェットの上下とタオルを投げて渡されてその場に立ち尽くす。
「早く風呂行け。メイク落としとか化粧水とかは洗面所のとこに一式あるから勝手に使え」
「え、いや、あの」
「シャンプーとかも勝手に使え。あがったら部屋来いよ」
そう言ってリビング?を出ていく先輩。
え、待って待って。何この状況。
この後恋愛にでも発展するタイプのあれですか?
いやいやいや、私は別にガチ恋勢じゃなくてただの信者なのですよ!
先輩に恋だなんておこがましい!身分が違いすぎる!
大天使様とゴ◯ブリの恋なんて誰も望んじゃあいないんですよ!
まあ先輩がああやって言ってるし…お風呂くらいは借りても…いっか!
だめだ、落ち着け。にやけるんじゃない。ただのお風呂だ。別にいつも先輩が入ってるからって…入ってるからって…
「あはっ、最っ高…」
もうニヤニヤ止まんないけどお風呂お借りします。
脱衣所に謎にコソコソと向かうと
「うっわ…えっぐ。何これ」
化粧水、乳液、美容液、パックなどの山。
私より美容に気使ってますやん。…とりあえず写真。
いやいやこれはプライバシーの侵害だ。耐えろ、耐えるんだ。耐え…
ーパシャッ
ごめんなさい。
流出しません、誰にもこのこと言いません。なので一枚だけ許してください。はい。
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作者名:雪野真哉 | 作成日時:2024年3月15日 11時