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あの後。
嬉しさのあまりふざけていつもはほどほどにしているお酒を大量に飲んで気持ち悪くなって。



「お前なあ…」
「す、すみません…」



戻すことはなかったもののトイレの前のところで眠っていたらしい。
あまりにも帰ってこないからと様子を見に来た渡辺先輩が私を見つけて叫んでいたと宮舘さんから教えられた。
そんなことで叫んじゃう推し様かわいい!大好き!愛おしい!


…じゃなくて。



「それで先輩。ここはどこでしょうか」
「俺の家」
「えええ」



酔って目が覚めたら推しの家にいました。
本当に何ていう乙女ゲーなんでしょう。



「さすが推し様の家に上がるのはTOとしてふさわしくないと言うか!程よい距離感を保つのがTOの役目というか!うん!帰ります!」
「おい待て待て」




荷物を掴んで家を飛び出そうとしたら先輩は私の腕を掴んで引き留めた。
推し様引き止める時絶対腕掴んでくることがわかりました。
あとで先輩専用のメモ帳にメモしておきます(そんなものは存在していない)。



「お前なあ。今何時かわかってんの?」
「わかんないですけど程よい距離感を大事にします!帰ります!失礼します!」
「…TOなら俺の話くらいちゃんと聞くべきだと思うんですけど?」
「…確かにそうでした。推し様本当にすみません。以後気をつけますので呆れないでください嫌いにならないでください」
「わかればいい」



ふふん、なんて結構大きく鼻息を出してる先輩。
これはちょっとドヤってるのかな。かわいい。本当に。可愛すぎる。



「今は夜の3時だ。今から帰ってもどうせあんまり寝れない」
「そうですね。そうなる可能性が高いですね」
「ということで俺の家から明日は出社するように」
「…やっぱりあんまり寝れなくてもいいので帰ります!」



推し様と一つ屋根の下で一晩過ごすなんて心臓300個あっても足りない!絶対無理!

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作者名:雪野真哉 | 作成日時:2024年3月15日 11時

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