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少しごほごほとむせた後渡辺先輩は私を少し睨む。
「お前さ、朝言ったこと忘れたの？」
「“ん”くらいいつでも言ってやるよ…ですかね！」
「…それじゃねえよ。てかそれ俺のマネか？」
「はいっ！」
「お前…全っ然よくない」
「うはあっ！かぁわいいいいい！！！5歳児や、まじでバブい！！！やばい！！！かわいい！！！」
「…」
少し拗ねてる渡辺先輩に萌え悶えていると渡辺先輩はため息を一つ。
「俺さ、他のやつに尻尾振んなって言ったよな？」
「はいっ！もう幸せで禿げるかと思いました！まさか禿げてますか？」
「大丈夫だ。まだ禿げてねえ。そうじゃなくてさ、涼太にお前、」
「お待たせ。いつものつくね」
「…涼太タイミング悪い」
ははは、ごめんねなんて笑いながら宮舘さんがお皿を置いて行く。
「姫は何か食べるものとかないの？」
「姫ぇ！？いやいや私が姫だなんて顔面からまず程遠いし無理ですよ！渡辺先輩が姫だったらまだ分かりますけど！ねえ渡辺先輩！」
「俺に振るな。巻き込むな。そして俺は姫じゃない」
「え〜全然可愛いけどね、Aさん。翔太もそう思うでしょ？」
「…俺に話を振るな」
「ふふ。はいはい」
さすが幼馴染。扱いが慣れてるなあと感心。
それに何より渡辺先輩の色んな表情を引き出してくれる神様だ。
「なんか…渡辺先輩がつくね頬張ってるだけでお腹いっぱいです」
「ぐっ、ゴホッゴホッ」
「うわああ先輩お水飲んで飲んで！」
「姫それはお酒だよ」
「あれ！？なんでぇ！？」
なんとか先輩にお水を渡し、一安心。
「お前俺のことこ ろす気か」
「えええ！？そんなわけ！私の生きがいをあの世送りになんてするわけないじゃないですか！」
「の割には酒渡そうとしてたけどな」
「まあまあ翔太。ごめんねAさん。翔太、素直じゃないから」
「あ、それはもう存じております！ツンデレなんだろうな〜と言うのもなんとなく！」
「ツンデレじゃねえし！」
「翔太はツンデレだよ。この前ふっかにも言われてたでしょ」
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月15日 11時
