放課後#2 ページ46
2人で歩いてたら周囲を歩く女の子たちが翔太のことをチラチラ見ているのに気がついた。
ああそうか、この人世に言うイケメンなんだと気づいてちょっとだけ距離あけて歩いた。
「…なんで離れんだよ」
「いや、あんたたぶんモテてるから恨まれるの怖い」
「んだよそれ」
せっかくあけた距離は渡辺の大きな一歩ですぐに縮まった。
いや、ほんと周りからの目が痛いんでやめてください。
「てか渡辺さ」
「先輩つけろよ」
「まあまあ。渡辺今日髪型違う?」
「は!?べ、別にぃ!?」
「おい口元緩んでんぞ」
ヘアアレンジのレパートリーがたぶんノーセットか前髪のポンパドールくらいしかしない渡辺が髪の毛をいい感じにセットしていた。
「いや、俺はいいって言ったんだけどふっかがさ」
「あ〜納得。あの人そういうのうまそうだもんね。そっち系の仕事つけばいいのに」
「なんかチャイナドレスの可愛い女の子のヒモになるとか言ってた」
「現実見ろ。そんなやつ街歩いてねえぞ」
「だよな」
2人でダラダラと歩きながらそんなことを話していると無事にコメダに到着。
2人で何食べるか話して適当に決めた。
「んで渡辺はなんで今日私を呼び出したの」
「え」
「なんか相談?私じゃないとやばいやつ?あ、まさか辞めようとしてる?ダメよ?」
「いや、そうじゃなくて、」
「え、照とかも今すぐ呼んだほうがいい?」
スマホから照の連絡先を探していると渡辺が机のあっちから私の手を掴んで電話をかけることを静止した。
「…お前と2人で出かけたかったんだよっ」
「あら。…渡辺って案外私のこと好きだよね〜」
「別にそんなんじゃねえし!」
「ふ〜ん。まあいいや。渡辺が素直じゃないのは知ってるし。てか放課後デートかこれ」
「!?」
耳真っ赤で狼狽えててなんか可愛い。
まあまた来てあげてもいいかな〜なんて上から目線で考えた。
結局渡辺は食べきれなくてしっかり残してたので私が全部食べました。
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雪野真哉(プロフ) - すのたんさん» コメントありがとうございます♪リクエストのお話書かせていただきました!またリクエストお待ちしております♡ (3月18日 10時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
すのたん - コメント失礼します。いつも楽しみに見ています!宜しければ、主人公ちゃんが体調を崩してみんなに看病されるお話がみたいです!これからも応援しています! (3月17日 23時) (レス) @page37 id: 9a44466ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪野真哉 | 作成日時:2024年3月13日 16時