家出#1 ページ42
Koji side
「えっと…」
「…」
なんでか知らんけど俺の家にA先輩が結構大荷物抱えて来ました。
今日は部活がオフやったから家でゆっくりしてたんやけどインターホンが鳴って。
ラウールでも遊びに来たんかと思って開けたら先輩が立っとった。
「せ、先輩なんで俺の家知ってるんですか？」
「深澤先輩に押し付けられた入部届見たら書いてあったからメモってた。ちゃんとみんなの家知ってるよ」
「職権濫用やなぁ」
「違います。私の仕事じゃないので職権は濫用していません」
「ええ…」
急に上がり込んできたか思ったらず〜っとテレビ見とる。
いや、ええんよ？俺一人暮らしやし。でもさ、どうせなら構って欲しいやん？
「なあなあ先輩」
「なに？」
「どして俺んとこ来たん？」
「親と喧嘩したから家出して来たよ」
「あらら」
当分帰るつもりはないらしく数日ぶんの着替えとか学校の教材とかをしっかり持って来とった。
家出するにしては用意周到すぎるねんな。まさか常習犯なんやろか。
とりあえず俺んとこにずっとおったら親御さんが心配されはるやろうと思って照にぃにLINEしてみる。
『照にぃ〜
A先輩が家出して来てんけどどないしよ』
するとすぐに既読がついた。
『またか笑
ふっかと一緒にそっち行くわ』
どうやら2人で来てくれるらしいので先輩と並んでテレビを見る。
構ってほしくてちょっと寄っかかってみたりしたんやけどほんま全てスルーされる。
スルースキル高すぎやろ…。
「なあなあ先輩〜かまってやぁ〜」
「構って欲しいの？え〜どうしようかな〜」
「ええやん！な！」
「仕方ない。ほらお手っ」
「わんっ！…ちゃうねん！」
「ははっ分かった分かった」
テレビを消して少し話をしてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪野真哉(プロフ) - すのたんさん» コメントありがとうございます♪リクエストのお話書かせていただきました！またリクエストお待ちしております♡ (3月18日 10時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
すのたん - コメント失礼します。いつも楽しみに見ています！宜しければ、主人公ちゃんが体調を崩してみんなに看病されるお話がみたいです！これからも応援しています！ (3月17日 23時) (レス) @page37 id: 9a44466ec0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月13日 16時
