ギャップ ページ32
You side
今日は珍しく結構真面目に部活をしてる日。
いつもはふざけまくってる彼らだけど、ダンスをしている姿は本当にかっこよくて。
いつもとのギャップにいつも胸がドキドキする。
今日はバチバチのダンスナンバーを連続でやっているので体力がある彼らでもかなりきつそう。
「うわああ〜終わった〜！」
「疲れたぁ〜占部水〜！」
「はいはい」
曲が止まると同時に床にへたり込むみんなにそれぞれの水筒とタオルを配っていく。
配るのが大変だからとお願いしてそれぞれ色を統一してもらっているおかげで配るのがだいぶ楽だ。
例えば深澤先輩は紫、照は黄色なんていう風に。
「ねえA。動画撮ってくれた？」
「撮ったよ。見る？」
「うん。他見る人いる？」
「俺も見る」
さっくん先輩と照以外はまだ動画を見る元気はないようで首を横に振っている。
「私も一緒に見ていい？」
「いいけど俺ら汗臭いかもよ？」
「そんなんたぶん気になんないし頑張った証だからOK」
「嬉しいこと言ってくれるじゃん。佐久間さん嬉しいぞ」
3人でさっきのダンスを撮影したものを見る。
素人の私からするとみんなそろっていてすごいなとかアクロバットとかできるのやっばいとかそういううっすい感想しか出てこないんだけど
「ん〜…ここの康二立ち位置ちょっとだけズレてるかもな」
「あ〜ここ俺もちょっとミスったんだよ。練習しなきゃな」
「ここのフリちょっと難しい？変えたほうがいい？」
「そうだね。次の動きに移るまでもう少しだけゆとり欲しいかも」
「わかった。じゃあもう一回考えてみる」
ダンスのフォーメンションとかフリのこととかやる人目線で意見を出してるから私はここら辺はついていけない。
「佐久間俺も見る」
「俺ら1回見たから好きに見ていいよ〜。Aこれいつも通りまたグループに送っといてほしいでやんす」
「もちろん。あとで送っとくね」
「いつもありがとな」
私にできることなんてこんなちょっとしたことしかないんだからそれくらいはしっかりさせてもらいます。
それに、みんなのギャップあるかっこいい姿見るのも好きだから。
なんて言ったら若干名ニヤニヤしだすので彼らには言いません。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 235人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪野真哉(プロフ) - すのたんさん» コメントありがとうございます♪リクエストのお話書かせていただきました！またリクエストお待ちしております♡ (3月18日 10時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
すのたん - コメント失礼します。いつも楽しみに見ています！宜しければ、主人公ちゃんが体調を崩してみんなに看病されるお話がみたいです！これからも応援しています！ (3月17日 23時) (レス) @page37 id: 9a44466ec0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月13日 16時
