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物申す ページ18

Ren side




「おいダンス部の野郎どもツラ貸せぇ」


ある日、昼に友達と弁当を広げていると教室のドアがガラッと開いて。見ると占部先輩が立ってた。
しかもなかなかにやばいセリフ言ってる。
クラスの人もちょっと引いてる。



「占部先輩何してるんっすか」
「よお目黒!いや〜なんか憧れてたんだよねこう言って後輩拉致すんの」
「なんすかそれ」
「まあまあ。あ、みんな驚かしてごめんね〜!悪い人じゃないです!」
「やばい人ではありますけどね」
「何だとこの野郎っ」




かなり弱めの力で俺の肩を殴る先輩に小動物みたいだな〜とか思いながら康二とラウールのところに向かう。
先輩は俺にやったのと同じ通りのことをやっては毎回謝っていた。
ラウールは爆笑してたけど康二はちょっとびびってた。
先輩たちは俺たちを連れて屋上に続く階段に来た。屋上は漫画みたいに開いてないしね。




「さて。今日はお集まりいただきありがとう。Aちゃん感動で涙出てきちゃう」
「え、自分のことアイドルかなんかやと思ってはるんですか」
「お前ぶん殴るぞ」
「ヒェ…めめぇ」



部活中の先輩ってこんな感じだっけとか思いながら抱きついてくる康二を引き剥がす。




「まあいい。今日君たちを呼び出したのは言うまでもない。…君たちに物申す!」
「はい」
「私のこと名前で呼んで♡」
「…え?」
「いや〜占部先輩って堅苦しいな〜ってずっと思っててさ。あべべにさっきそれ言ってみたらじゃあ名前で呼んでって頼んでみたらって言われたから」
「ああ〜なんだそういうことか」



先輩が来る前にダンス部のグループLINEに『Aが暴走し始めた』って教室を飛び出す先輩の残像みたいな写真が送られてきたから何かと思ってたけどこれか。



「んじゃあこれからみなさんにはAちゃん♡って呼んでもらいます。はいりぴーとあふたーみー」
「あ、見つけた!おいこらA!1年生いじめないの!」
「深澤先輩!え、待っていじめてないいじめてない!」
「本当か〜?」
「うわひっど。ひどいのは顔だけにしとくれよ」
「お、なんだと?」




深澤先輩に小脇に抱えられるようにして連れて行かれる占部先輩…いやA先輩を3人で見送りながらマネージャーがヤバい人だと言うことを入部1ヶ月にしてやっと悟った。

元カレ→←テスト終了後



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雪野真哉(プロフ) - すのたんさん» コメントありがとうございます♪リクエストのお話書かせていただきました!またリクエストお待ちしております♡ (3月18日 10時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
すのたん - コメント失礼します。いつも楽しみに見ています!宜しければ、主人公ちゃんが体調を崩してみんなに看病されるお話がみたいです!これからも応援しています! (3月17日 23時) (レス) @page37 id: 9a44466ec0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪野真哉 | 作成日時:2024年3月13日 16時

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