テスト勉強#3 ページ14
「A〜助けてよ〜」
「あべべ悲惨だね〜」
「笑い事じゃないよ…俺勉強できないじゃん！」
「こちらとしてはテスト後に高得点のテストと君のドヤ顔見なくて済むからありがたいんですけど」
「ねえ〜！」
私に助けを求めに来たあべべが珍しく涙目だったので照だけはこちらで引き受けることにした。
1年生組に照も座れるように寄ってもらったら照が荷物を抱えて横に来た。
「Aまじで助かる」
「ごめんよ。さすがに3年生の勉強は面倒見れないもんで。国語なからいけるかな」
「最悪送り込む」
あべべが先輩たちのところに戻ると早く教えろ〜とギャンギャン言われてた。まあ私は助けれないけど。
「照〜何がわかんないか教えて〜」
「…全部、？」
「…あんた授業中何してんのさ」
「…Aのこと観察してたり寝てたり」
そりゃあそんなことしてたらわかんないよ。アホだなぁとか思いながら初歩の初歩から説明していく。
最初はうんうんと頷きながら問題を解いたりしてたんだけど途中から下唇を突き出して背もたれに寄りかかり話を聞かなくなった。…飽きたんだろうなぁ。
「じゃあ照は一旦休憩。また勉強する気になったら教えて」
「うん」
そのままメニューのデザートのところを真っ先に見出した照。
今日はもう勉強する気はないだろうから私もさっさと済まそうとしたんだけど
「…うっわ。1年組やっば」
「占部先輩助けて…」
「何ラウールくん頭いいって聞いてたけどわからないとこでもあんの？」
「めめが…しぶとくて…」
「え、」
目黒くんは何のことだって顔してるけどその隣のラウールくんはもう今にも泣き出しそう。
これはやばいなということで照と目黒くんの席を入れ替えて私が目黒くんの面倒を見た。
一つ説明したらその前に説明したことがポンポン抜けていくから大変だった。本当に。
それから解散したのは阿部ちゃんが塾があるからと抜けようとする時間だった。
夕食時ということもあって人も増えてきてたしね。
「…俺もうこの勉強会したくない」
「私もしたくない。次からあべべと私は2人で図書室でも行こうね」
「…賛成」
教える側にまわっていた私たちは勉強会に参加しない同盟を組んでその日は別れた。
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雪野真哉(プロフ) - すのたんさん» コメントありがとうございます♪リクエストのお話書かせていただきました！またリクエストお待ちしております♡ (3月18日 10時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
すのたん - コメント失礼します。いつも楽しみに見ています！宜しければ、主人公ちゃんが体調を崩してみんなに看病されるお話がみたいです！これからも応援しています！ (3月17日 23時) (レス) @page37 id: 9a44466ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月13日 16時
