新学期 ページ2
You side
今日から新学期。
私の楽しみはなんて言ったってクラス替え！
登校したら既に張り出されてた新しいクラスの表を後ろの方から見る。
もちろん見えない。視力悪いし背が高いわけでもないので。
ということで。
「ふかざぁ先輩おはようございます♡」
「お、おうなんか嫌な予感がする…」
「ﾁｯばれたか…私のクラス何組か見てくれません？またはおんぶか肩車してくれません？」
「えええ…それなら阿部ちゃんとかに頼みなよ」
「あべべもう既に教室行ってるらしいです」
しゃあねええなあ…とか言う深澤先輩を引き連れてクラス掲示の前に行く。
「ん〜とAちゃんは〜お、2年1組じゃん！よかったね〜阿部ちゃんも照も一緒だよ」
「お、じゃあ新しい友達作らなくていいわ。ラッキー」
「ん〜…Aちゃん黙ってればかわいいのになぁ」
「…しんたろ先生に言ってやる」
「えっ！待ってよ！冗談じゃぁぁん！！！」
朝からうるさい先輩はガン無視で新しい教室に向かう。
朝私が電車に揺られている最中にあべべから送られてきたLINE。
『もう今のクラスにいるよ』
なんの報告だよ！とか思ってたけどそう言うことだったんだな〜と妙に納得しながら教室に入るとあべべが嬉しそうに駆け寄ってきた。
「おはようあべべ」
「おはよう！今年も同じクラスだね！嬉しい！」
「だからあんなあざといLINE送ってきたのか。さっくん先輩に逮捕されるぞ」
「え〜なんでよ〜照にも送ったよ？」
「そう言うことじゃないねん」
ふたりで談笑しながら席に向かうとまあ運のいいことにあべべの隣の席。
斜め後ろすなわちあべべの後ろは照なので仲良しで固まれて少し安心だ。
「え〜もう2人とも来てんじゃん」
「照おはよ」
「今年もよろしくね照〜！」
珍しくテンションの高いあべべを2人でいじりながら先生が来るのを待った。
—————-
こんな平和な会話の裏では。
「待って！？俺の名前ないんだけど！？」
「留年だべ留年」
「ふっかドンマイ」
「ちょっと待てちょっと待て。まだ分からん。あ、樹セン！」
「あ、深澤じゃんどしたの」
「俺の名前ねえんだけど！」
「ああ…深澤…実はお前な…」
「ちょっと待ってぇ！？マジなのはやめてよ！？」
※3年1組でした。
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雪野真哉(プロフ) - すのたんさん» コメントありがとうございます♪リクエストのお話書かせていただきました！またリクエストお待ちしております♡ (3月18日 10時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
すのたん - コメント失礼します。いつも楽しみに見ています！宜しければ、主人公ちゃんが体調を崩してみんなに看病されるお話がみたいです！これからも応援しています！ (3月17日 23時) (レス) @page37 id: 9a44466ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月13日 16時
