雪降る街で君とキスする (ページ8)

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私は手元の問題集を見ながら佐久間くんに問いかける。

「ねえ佐久間くん」
「ん〜？」
「なんで私なの？」
「どういうこと？」
「なんで私に告白してきたの？」
「ん〜目が綺麗だから！目が綺麗な人に悪い人はいない！」

にゃはは〜と笑いながら座っている私を後ろから抱きしめた。
うわ〜いい匂い、なんて言われて少し恥ずかしくなる。

「ねえ、学校だから」
「とか言って俺とちゅーしてくれたことないじゃん」
「…タイミングが」
「え〜」

佐久間くんは私の顔にそっと手を添えてそのまま上を向かせた。
数秒間目があって、佐久間くんの顔が近づいてきた。
いつもなら間違いなく避けていたそれを。
今日は自然と受け入れて、目を閉じた。
唇に柔らかいものを感じ、目を開けると佐久間くんが頬を赤らめてえへへと笑っていた。

「初ちゅーからスパイダーマンキスとか俺らあっつ〜！ね、もう一回しよ！」
「…ばか」
「およよ！？」

私は熱くなってきた頬を隠すようにまた問題集へと目線を戻した。