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二人で外回りを終えて会社に帰ると深澤先輩がにやにやしながら出迎えてくれた。
「Aちゃんなべになんもされなかった？」
「…業務中だからなんもしねえよ」
「まって！？つまり業務中じゃなかったら手出していただけるんですか！？は！？」
「え〜なべ大胆〜」
ふはは、と笑いながら推し様と肩を組み、さあ今日も残業せずに帰れるかな〜なんて言いながら推し様を連行していった。
うらやましい。私も推し様と肩組みたい…
「うらやましいっ…」
「Aさん声もれてるよ」
「知ってるよ…だってうらやましいじゃん」
「相変わらずだね」
私に話しかけながらもパソコンから目を離さない佐藤くんに苦笑されながらも深澤先輩への恨み(？)を募らせる。
…くそ、禿げさせてやろうか…
「まあいいや…電話してくる…」
「なんの？」
「なんか推し様が時間あるときにかけといてって言ってたやつ。確認したいことがあるからって」
「そっか。がんばれ」
相変わらずこちらには目をくれずパソコンに向き合う佐藤くん。
ほんと、私と大して歳変わらないのに将来有望すぎる。
そんな彼に背を向けて私は電話機に向き合う。
メモしていた電話番号を打ち込み、受話器を耳に押し当てる。
「…あれ、電話繋がらない…」
「え〜？」
電話口に聞こえてくるのはおかけになった電話番号は〜という機械でのアナウンスのみ。
何度電話番号を確かめてかけなおしてもずっとその音声しか聞こえない。
「A何してんの」
「推しさまぁぁぁ！！！深澤先輩は…？」
「閉じ込めてきた」
よくわからないけどかっこいいからOKですっ！
推し様のためにもぜひ閉じ込められててください深澤先輩！
推し様の笑顔を守るためには必要な犠牲なんですっ！
まあ何したのか知らないけど！
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雪野真哉(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます！もちろんそのつもりで書いております！今後女上司さんはヒロインちゃんの良き理解者として発展させていけたらいいなと個人的には思っております！今後も是非楽しみにしていてください！ (3月28日 8時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
るな(プロフ) - 女の先輩はどうか邪魔者じゃなくずっと良い先輩でいて欲しい。ただでさえ向井くん問題や会社に内緒にしている問題が解決していないんだ、あるある展開にはならず素敵な先輩でいてください^ ^ (3月27日 21時) (レス) @page6 id: 35fcb02ad2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月25日 19時
