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「さすが。何回も俺のこと見てただけあるね」
満足げに笑顔を浮かべる彼をとりあえず不審者ではないことがわかったためか戸惑いはありつつも妙に冷静な気持ちで見つめる。
やはり綺麗な顔立ちをしていて二次元から来た人間なのだと思わせる。
「なんで急に現れたんですか？てかどこからきたんですか？どうやって家に入ったんですか？あと結婚って何」
「まあまあ落ち着いて！順を追ってゆっくり話すから。でもその前にさぁお腹すいちゃって。なんかない？」
急に現れたくせに贅沢な…とか心で悪態をつきつつキッチンへ向かい冷蔵庫を開けると見事に何もない。
あるのは翔太がよく飲んでいた野菜ジュースだけ。
「野菜ジュースしかない」
「全然いいよ。ちょうだい」
成人男性であろう彼の胃には少々少なすぎる気もするがとりあえずはこれでいい。あとで何かインスタントのラーメンでも買ってくればいいだろう。
「それでどういうこと？」
「…シャワー浴びたいんだけどいい〜？」
「…インク落ちないの？」
「知らないけど多分大丈夫っしょ」
ヘラヘラ笑いながらじゃあ行ってくる〜と1番近くにあったドアを開けていたがそこはトイレだ。もう一つ奥がお風呂。
「あれ。違かった。ねえAちゃん先にそういうことは言ってよ〜」
「聞かれなかったんで…」
「冷たいな〜」
笑いながらお風呂場に入っていく彼には見向きもせず彼が使えるようにタオルを用意する。インクとかで汚されたら困るんで一応グレーのやつを選び脱衣所に放り投げた。
多分着替え中だった深澤がきゃーえっちーとか言いながら近づいてきたので目の前でドアを閉めた。
文句が聞こえた気もしたが何も聞こえていないことにする。
まだ朝も早くスーパーは空いていないだろうからとりあえず近くのコンビニで彼が食べれそうなものを調達する。
カップラーメンとか春雨スープとか。あとは自分用のお酒とポテチとか。
思ったよりも買いすぎたため少し悔しいが5円出してレジ袋をもらい帰った。
「あ、Aちゃんおかえり〜」
「…まじか」
帰るとパンイチの彼がお出迎え。思ったより腹筋あるな〜とか翔太よりはガタイいいな〜とか彼を見つめながら勝手に思った。
「何々！惚れちゃった〜？」
「今のところはないかな」
「えっ」
逆に今の所の言動を思い返してみて少しでも惚れる要素があっただろうか。
多分なかった。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
