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一応念には念を、ということで会社はもう一日お休みし、怪我をしてから3日後から出社した。
朝はいいと言ったのに辰哉はニコニコしながら会社まで送ってくれた。
「ねえAちゃん。今日も早く終わる？」
「その予定。お迎えよろしくね」
「わかった！仕事終わるまで会社の前で待ってるねっ！」
「…お前それわざと言ってんだろ」
ばれた〜ごめんごめんとかヘラヘラ笑う辰哉が可愛く感じて頭を撫でそうになったけど一応我慢した。
会社に近い位置だったし会社の人に見られたら恥ずかしいし。
「…A、？」
「…は、？」
「Aちゃんこの人誰？」
「…例の…」
「あ〜」
「ねえAその人誰？なんでそんな奴といんの。俺がいるのに」
「…辰哉行こう」
なぜか懲りずにあの日と同じ場所にいた翔太。勘弁してほしいほんとに。
それに束縛するようなことだって言ってくるしやっぱりおかしい。でもそのおかしなことの正体を確かめたくなくはなかった。
だから辰哉と並んで彼の横を通り過ぎる。
「…許さねえ」
すれ違った時にぼそっと聞こえたその言葉にぞわっとする感覚はあったけど気づかないふりをした。
辰哉は気付いてないみたいだったから私の勘違いだと思いたくて。
「じゃあA。終わったら連絡して。俺が来るまでは会社から出ないで。分かった？」
「分かった分かった」
すごい勢いでそう言うから思わず笑いながら手を振りオフィスに入っていく。
佐伯さんからは相変わらず意味がわからない絡みをされたけどまあほぼ無視したからこちらとしてはダメージは少なかったし何より上司や先輩、同期たちが足の心配をしてくれて心が温まったので佐伯さんのはもうノーダメージだと言ってしまってもいい。
定時になり辰哉に電話をかける。
いつも通りワンコールかツーコール目で出て「Aちゃ〜ん！」とか言ってくると思ってかけたけど。
『留守番電話に接続します。発信音のあとに…』
「なん、で」
何度掛け直しても彼に繋がることはなくてずっと留守電になる。
『許さねえ』
朝の翔太の言葉に嫌な予感がし私は辰哉の約束を忘れて会社から駆け出した。
足が痛いとか気にしてる暇はなくて、辰哉の安否だけが心配だった。
彼がいなくなったら私きっと、ダメになる。いなくなったらやだ。
「辰哉っ！！！」
ああ私、辰哉が好きなんだ。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
