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辰哉におんぶされて返ってきたはいいものの結局あの後会話はなくて、少し気まずい空気になってしまっている。
少し申し訳なく思ったがどうしようもないということは彼もわかっているはずなので口には出さない。
「…ちょっと、大介のお店行ってくる」
「1人で大丈夫？」
「近いから大丈夫」
そろそろ彼がお店を閉める準備を始める頃だ。そう思って彼のお店に向かう。
足はまだ痛いので足への刺激を極限まで小さくするためゆっくりと歩く。
なんだ案外歩けるじゃん。とか思って少し速度を早めるとやっぱり痛くて顔を歪めた。調子に乗るのはやはり良くない。
「あれ、Aじゃん。足痛いのに歩いて大丈夫なの？」
「割と平気」
ちょうど看板を店内に入れるために外に出てきていた大介と会った。
そのまま2人で店内に入り昨日と同じように椅子に座らされた。
「それで。どうしたの？わざわざ」
「…あのね、話したいことがあって」
「…それは、いい話？悪い話？」
「わからない。けど、やっぱり早く話さないとと思って」
彼はなんとなくこの先のことが想像できるのか悲しそうな顔で笑った。
「なあに。なんでも言って」
「…大介。最後までわがままで自分勝手で、本当に申し訳ないと思ってる。だけど、」
この関係を解消してください。そう言うと。
彼がそっか､と小さく呟いたのを聞いてなぜか泣きそうになったけど私が泣いたところで何にもならないのだから、とグッと涙を堪える。
「俺､やっぱりAの彼氏役には相応しくなかったよな」
「そんなことっ、」
「…大丈夫。次は仮の彼氏じゃなくて本当の彼氏になれるように頑張ってアピールするから。だからまた遊びに来てほしいな」
いつもの彼からはまるで想像ができないほど切なく笑う彼に私はただ頷くことしかできなかった。
結局､どの選択をしても彼を傷つけてしまうんだと気づけなかった私は本当に子供なのだと思う。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
