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朝になって関係解消を言い出そうとしたけどどうやら彼は早く出てしまったようで時間が合わず、言いだすことができなかった。
夕方、彼が帰ってきてから話すことにして私は会社に休みの電話を入れた。さすがにこの脚で出社なんてできないから。
「Aちゃん今日は会社休むの？」
「うん。休む。流石にこの脚で行けないもん」
「じゃあ一旦病院行って診てもらおう。何かあったらいけないし」
「…歩きたくない」
「しゃあねえなぁ俺が連れて行ってやんよ〜」
ニヤニヤしながら彼は何かの鍵を探している。
「どうしたの？車の鍵？それなら今は、」
「ん？ああチャリチャリ。俺免許持ってねえもん」
2ケツすんべ！とか言ってうきうきで外に出ようとする彼を引き留めタクシーを呼ぶ。
何やら不満げな彼だったが流石に私の足のことを気遣って肩を貸してくれた。
おんぶする！だの抱っこする！だの言ってくれたがさすがに昨日の今日だし恥ずかしい。
「すみません、白雪病院まで」
私が小さい頃からお世話になっている病院の名前を告げ、背中をシートに預ける。
運転手のおじさんは行き先が病院ということもあり私たちを気遣ってかあまり話しかけないでくれた。
それをいいことに私はただ外の流れていく景色を眺め、辰哉も同じように外を向いていた。
「ありがとうございました」
タクシーを降り、辰哉の肩を借りてなんとか病院の中に入れた。
受付でいつもの看護師さんを見つけ声をかける。
「すみませんおはようございます」
「あらAちゃん。いらっしゃい。今日はどうしたの？」
「脚怪我しちゃって…」
「あらら。じゃあ先生にそう伝えとく。それでそちらの方は…？」
「ヒ」
「彼氏です」
ヒモと口が滑りそうになった私に慌てて辰哉が被せた言葉。
お馴染みの看護師さんはあらあら！ちょっとイケメンじゃない！と乙女な反応。
この方、本当にいつまでも元気だな…と苦笑していると待合室で少し待つように言われた。
「Aちゃん看護師さんと仲良いね」
「そりゃもう20年以上の付き合いだもの」
「ふーん…」
不満げな彼に看護師さんに嫉妬すんなと少し呆れる。
「あのさ、昨日の夜さ、佐久間…だっけ。あいつと話してたじゃん」
「あれ知ってたんだ」
「うん。俺さ、あれちょっと聞いちゃって」
「あーまじか」
「うん。…それで、元カレくんのこと、これからどうしようと思ってんの？」
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
