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「ねえAさ」
「ん？」
「我慢しちゃダメよ」
「…うん」
「家帰ったら、話せそうならなんで泣いちゃったか教えてほしいな」
「うん」
帰りながらそう話したものの、家に着いた私たち…というか私を見た瞬間辰哉が…
「なんでそんなおおけがしてんのぉぉぉぉ！？！？」
「辰哉、あの、」
「誰にされたの！？ピーマン！？ピーマンか！？」
「いや、違っ、」
「と、とりあえず救急車！！！」
「おいこら深澤ちょっと待て」
まあ喚く喚く。
おかげさまで辰哉が喚き疲れて寝るまで大介と今日のことについて話す時間なんてなかった。
「やっと寝たね」
「そうね。数年分の疲れが溜まった気分」
「言えてる。…それでA。話せそう？今日のこと」
大介には今までのことは割と端折って伝えていたから翔太と別れた後からのことを全て話した。
もちろん、辰哉との出会いもちゃんと。
うまく文章がまとまらなくて長々と話してしまったけどそれでも大介はうんうんと頷きながら聞いてくれた。
「そっか。それで今日はあんなになってまで逃げてたんだね」
「ごめんね、心配かけちゃって」
「心配なんていくらでもかければいいのに。彼氏彼女の前に俺ら仲良い友達だじゃん？」
友達、と言った時に少し寂しそうに視線を下げた大介。
そう言えば彼は私を好きだと言っていた。
そんな人に元カレの話なんてしてしまって辛い思いをさせてしまったのではないか。急に心配になった。
「ごめんね、こんな話して」
「Aの気持ちがこれで少しでも軽くなったなら俺は大丈夫だよ」
それじゃあ明日もお店あるから寝るね、と私の横から立ち上がる大介。
なんか悪いことしたな、と思って彼を見つめる。
彼は私を見て微笑み、
「そんな見つめられたら俺どうしたらいいかわかんないんだけど」
と私の頭を撫で、おやすみと部屋を出ていった。
もし、高校生の時に大介と付き合っていたなら今は変わっていたのかな。
翔太と付き合う前に彼の気持ちに気づいていたら…なんて考えてしまった。
こんなの、ダメだ。
彼の気持ちを利用しているようなものだ。優しい彼はきっとそれでもいいって言うだろうから私はそれに甘えてしまう。けどそれじゃあ彼を傷つけるだけで何も手に入らない。
そうだ、この大介に頼んだこの(仮)彼氏の役割も彼にとってはきついのではないだろうか。そう思って。
明日、この関係を解消しよう。
私は決意を固めた。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
