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ある程度泣いた後、少し気持ち的にも落ち着き大介の胸から顔を上げた。
「もう大丈夫？」
「うん。ありがとう大介」
「これくらい全然いいよ。てか脚、痛いでしょ。手当しよう」
私自身はもうすっかり忘れてしまっていた脚とか全身の痛み。
大介は私が泣いている間、きっとすることもなかっただろうから周りを見渡してその時に放り投げられた靴と血だらけの足を見てしまったのだろう。
以前、といっても高校生の時だが彼が血を見るのがあまり得意ではないと言っていた気がするので申し訳なくなった。
「うわ〜足の裏とかやばいじゃん。ストッキング脱がすより破いちゃったほうが足に負担少なそうだし切ってもいい？」
「え、あ〜うん」
ストッキングを切られるなんて初めてだ。
まあたぶん世界中探したってこんな経験した人はあまりいないのだろうけど。
「安心して。流石に膝下くらいまでしか切らないから」
「…いやそうじゃないのよ、心配事は」
「およよ」
そう、例え仮彼氏であろうと人にハサミで自分の肌に近いところにあるものを切ってもらうのは怖い。医者でもないんだし流石に任せれない。
大介からハサミを受け取りすーっと切っていく。
「よし、じゃあちょっと消毒するから痛むよ」
足に消毒をしてもらいながら私は店内を見渡す。
あ、あんなところにフィギュア。こっちにはポスター。
結構うまげに溶け込ませてはいるが所々彼の好きなアニメのグッズが飾られている。
大介らしいなと少し笑ってしまった。
「よし、一旦おしまい！よかった〜！救急箱一応常備しといて！」
「ありがとね大介」
「全然おっけー！！！さ、ポチがお腹空かせてるし家帰ろう！」
「…ポチ…？」
「辰哉くん」
なぜか玄関の前でくぅ〜んとか鳴きながら待っている辰哉が脳内再生されてしまった。
「ほらおいでA」
「…何してんの。早く立ちなよ」
「Aおんぶするためにしゃがんでるの！」
「いや、近いし歩ける。行ける」
「…俺がおんぶしたい気分だからおんぶして帰ります」
彼の優しさによっておんぶされながら帰る私。なんか子供みたいで恥ずかしい。
でも、結構細身で小さいと思っていた背中は結構ガッチリしていて安定感もあって。
結構可愛い顔してるけどちゃんと男の子なんだなぁと思った。
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ大介にキュンとした。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
