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「Aおはよ」
「…ん？誰」
「彼氏の顔忘れるなんてひどくない？大介だよ」
「ああ…」
朝、彼氏(仮)から起こされて目が覚める。
家にいつもならしないいい匂いが漂っていた。
「勝手に冷蔵庫漁ってご飯つくらせてもらったよ」
「あ、うん」
寝起きでホワホワしてる頭をどうにか動かしてやろうとリビングに向かう。
「遅かったなA！先食ってるぞ！」
「…お、おう」
おいピーマン野郎、これうめえな！と口一杯にご飯を頬張る辰哉を苦笑しながら見ている佐久間と目が合い、2人で肩をすくめた。
「辰哉。ピーマン野郎じゃなくて佐久間」
「いや、大介だよA。俺たち付き合ってるんだから」
「あ、そっか」
「おいいちゃいちゃすんな潰すぞ」
食べて幸せそうな表情をしていたかと思えば怒ったり朝から忙しい人だ。
「大介今日の予定は？」
「この後少ししたらお店行ってくるよ。いつも通り4時前には店閉めて帰ってくるからご飯作って待ってるね」
「ありがとう。助かる」
「Aちゃん！俺は今日も暇だよ！デートしよう！」
「…さ、そろそろ準備しなきゃな」
最近スルースキルというものをちゃんと身につけた私は辰哉をスルーし自分の分の食器をシンクに持っていく。シンクに食器を置いたところで大介が後ろから話しかけてきた。
「A。この後2人で家出よう。ちょっと話したいことある」
「わかった」
大介が少し真剣な顔でそう言ったから何か大切な話なのだろうと思い急いで準備をした。
「じゃあ辰哉…いい子に待ってるんだよ」
「おい俺は犬か」
「…ほらお手っ」
「わんっ！…っておい！何やらせてるんだピーマン！」
2人が少しだけ打ち解けているようで安心した。
佐久間の割と誰にでもグイグイいける性格がこの結果を招いたのだろう。
それじゃあ行ってくるねと2人で家を出て歩き始めた。
「それで、話って？」
「いや〜その、さ、すっごい言いにくいんだけど」
「うん」
「俺ね、実は結構前からAのこと好きだったのよ」
「…はあ」
「それでさ、仮彼氏じゃなくてほんとに彼氏になりたいというか、その…」
これは計算外。困った。
そしてやっぱりなんか今の私、ヒロインっぽい。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
