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「…てことで私の彼氏になった佐久間大介」
「よ、よろしくぴーまん、」
「…」
「ほら辰哉挨拶」
「…よろしくぴーまん」
「よろしい」
あの電話の相手は佐久間。こういうことを頼めるのは彼女いない歴10年以上の彼しかいない。
嫁(アニメの女キャラ)がいるからと今まで彼女を作ろうとしてこなかった彼だからこそ頼めることなのである。
本気で好きになられたら困るしこっちも本気で好きになりたいわけではないから。
それならよく見知った顔かつお互い絶対に好きにならない人間が楽だったので消去法で彼になったのである。
「てことで今日から彼も同棲します」
「え、なんで」
「彼氏だから？」
「ここは俺とAちゃんの家でしょ！」
「違います。私の家です」
「こ、これからよろしく、辰哉くん」
「名前を呼ぶなぁぁぁ！！！」
初日から不仲だがこの先大丈夫だろうか。苦笑いしながら佐久間の部屋に案内した。
一人暮らしだが無駄に広いこの家だからこそできる3人で住むこと。
最悪私が佐久間の家に行ったり辰哉を追い出すことになりかねなかったからよかった。
「…Aちゃん。俺Aちゃんと寝る」
「5歳児か。ほら自分の部屋で寝て」
「もう5歳児でもいい！深澤辰哉5歳！Aちゃんと寝る！」
「私佐久間と寝るからダメ」
急に巻き込みを食らった佐久間がおどおどしているがそんなの知ったことではない。
「ほらおやすみ辰哉」
「やだああああああ」
騒がしい彼を部屋へ押し込み私の部屋にいる彼氏(仮)に目を向ける。
どうしたらいいかわからずにただ突っ立ってキョロキョロしてる彼に頭を下げた。
「急に変なことに付き合ってもらってごめん」
「いや全然いいけど…いいの？あの辰哉って子。Aに好き好き言ってるみたいだけど」
「それについて考えるための仮彼氏よ」
「へえ〜。なんかロジカルだね」
「何それ」
さすがに一緒に寝るなんてことはしないので佐久間にお礼と謝罪をして部屋に返した。
正直これからどうなるかなんてわからないがなんとなく自分は今ヒロインをやっている、という気がして胸が高鳴ってならない。
これで翔太を忘れて辰哉とか佐久間とかに何かしらの感情が持てたらそれだけでいい。
まあ難しいだろうが。
明日以降の出来事に期待を膨らませ私はゆっくり目を閉じた。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
