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漫画の中の推し。それはヒロインに恋してアピールして〜というド定番な漫画のヒーローだ。
名前は深澤辰哉。だれからも愛される男の子。
漫画の内容は、高校2年生で隣の席になった彼とヒロインが仲はいいものの高校では何も進展はなく、高校を卒業して大学時代をはさんで社会人になって再会し、徐々に惹かれあい最後は…というありきたりなお話。
『はじめまして！深澤辰哉です！』と自己紹介してた彼も好き。
『一緒にご飯食べようよ』と言ってた学生時代の彼も好き。
『元気でな、』って卒業式で頭撫でて微笑む彼も好き。
『こんなとこで会うなんて運命じゃんね？』と言う社会人になってからの彼も好き。
そして何より
『俺ね、ずっと好きだったの。だからさ、良かったら俺と付き合ってほしい。』そう言ってヒロインと目を合わせて愛おしそうに微笑む彼が1番好き。
漫画の中の人物は誰だって恋をしてすごく素敵な表情をする。
漫画じゃないとなかなか見れない。
「深澤辰哉ねえ…こんな人が現実にいるもんなら会ってみたいわ」
次元が違うことがわかっているからこそのこの発言。まあ誰に聞かれるでもなく独り言として消えていくものではあるのだが。
〜♪
漫画を読みながら自分の時間を堪能していると電話が鳴った。
ディスプレイを見ると高校からの友人の真山りこ。
「もしもし」
『ちょっとA！？翔太くんが知らない子と腕組んで歩いてるんだけどどういうこと！？』
そういえば別れたことを彼女に伝えていなかったことを思い出した。
「あ〜別れたんだよね〜」
『待ってどういうこと。聞いてない』
「言うの忘れてた。ごめん」
『なんでそう言うことを忘れるのさぁ！』
「いやごめんって。悪気はなかったのよ」
今から家行くから！と一方的に電話を切られた。
さすがに高校からの友人であろうと今の部屋に人を入れることはできないため仕方なく部屋を少しだけ片付ける。
綺麗好きの翔太と別れた反動からかどうにも部屋を片付けることへのやる気が起きず放置してた家事も今日を機にやってみるか〜とか思ったりしながら机の上のビールの缶を集めてゴミ袋に入れた。
そこらへんに散乱してる服をかき集めてあ〜これ翔太と泊まりに行った時に着たな〜とか翔太はこの服好きだったな〜とか思いながら洗濯機に全部入れてスイッチを入れる。
きっとりこはこれから何時間か居座るだろうから洗濯は乾燥までして自分の手間を省く。
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雪野真哉(プロフ) - ずっきーにさん» 初めまして〜！ちょっと他の方とは違った話で楽しんでいただきたいと思ってるのでそう言っていただけて嬉しいです♡ (3月9日 15時) (
レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
ずっきーに(プロフ) - はじめまして！漫画から出てくるという他にない設定で面白いです！引き続き更新楽しみにしてますー！ (3月9日 14時) (レス) id: 386b7f6774 (このIDを非表示/違反報告)
雪野真哉(プロフ) - あたりんさん» ありがとうございます♡読みにくいとは思いますがこれからもどうぞよろしくお願いします！ (3月9日 12時) (レス) id: 783aafc6fa (このIDを非表示/違反報告)
あたりん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！！続きが気になります！試験頑張ってください！！ (3月9日 11時) (レス) id: 8619ea3777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪野真哉 | 作成日時：2024年3月5日 18時
