【ヒロアカ】月下美人は空を見せたい2 (ページ7)

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46話ページ7

1年A組控え室にて

轟「緑谷」

出「轟くん・・・何？」

轟「客観的に見ても、実力は俺の方が上だと思う」

出「へっ！？うっうん・・・」

「おっ！？なんだなんだ、喧嘩か？やれやれーっ」

お茶「Aちゃん、どこぞの野次馬みたいになっとるよ・・・」

「いーじゃん、別に」

お茶「いいんかなぁ。あっそうだ、はいこれ。頼まれてたお水」

「おっサンキュー！なんかごめんね、ついでに取ってきてもらっちゃって」

実は先程、控え室壁際にある水をお茶子が取りに行く際、私の分もついでに頼んだのだ。

お茶「ええよ～。友達なんやし、これくらい」

本当にいい友達に巡り会えたものだ。

轟「おまえ、オールマイトに目ぇかけられてるよな。別にそこ詮索するつもりはねぇが・・・」

「んお？」

なになに、轟くんって結構勘鋭い感じ？勘が鋭いやつはかっちゃんでお腹いっぱいだってのに・・・

「お前には勝つぞ」

「ブフォッ・・・ゲホッゲホゲホッ」

お茶「え！？Aちゃん、大丈夫！？」

「うん、ごめん・・・轟くん、深刻そうな顔で何を言いだすかと思ったら、宣戦布告とは・・・予想の遥かに斜め上を行ったよ」

緑「僕も本気で、獲りに行く！！」

轟「・・・おお」

「よっしゃ轟くん、私も混ぜて、その勝負」

轟「・・・」

「うん？」

轟「・・・お、おお」

え、なに、なんか引かれた？まあいいや。

《1年ステージ、生徒の入場だ！！》

「うっわぁ・・・人、人、人！！すごいね」

あまりの観客の多さにあっけにとられているうちに、全てのクラスの整列が終了した。

ミ「選手宣誓！！」

(あっ香山さん・・・！体育祭で結果残して、またカレー作ってもらお)

ミ「選手代表！」

選手代表って、確か入試一位・・・。え、ヤな予感。

ミ「1ーA爆豪勝己！！」

「だっはぁー！嫌な予感的中！三奈ちゃん見ててみ。絶対アイツやらかすから。絶対！！」

私が後ろに並んでいる三奈ちゃんにそう言うと、三奈ちゃんは黙って頷いてくれた。

良き理解者。

爆「せんせー」

ゴクッ

誰かの、いや自分自身のものかもしれない、唾をのむ音が聞こえた。

爆「俺が一位になる」

「「「「「絶対やると思った！！」」」」」

「ほっらぁぁ！！あんのバカツキ！ほんっとありえない！」

爆「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ」

言葉がでない。

「バカツキ！バカっちゃん！もうこれ以上ヘイト集めないでよ！！」

爆「うっせーわ、スコール女！！」