【ヒロアカ】月下美人は空を見せたい2 (ページ4)

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43話ページ4

出「お金・・・！？」

「お金欲しいからヒーローに！？」

お茶「究極的に言えば。なんかごめんね、不純で・・・！！飯田くんとか立派な動機なのに。私恥ずかしい」

状況を説明しよう。出久が「そういえば麗日さんに、ヒーローを志した動機聞いてなかったな・・・」と言い、私も「あ、確かに！気になってきた！！」と乗ったため、今この状況となっているのだ。

飯「何故！？生活の為に目標を掲げる事の何が立派じゃないんだ？」

出「うん・・・でも意外だね」

お茶「ウチ建設会社やってるんだけど・・・全っ然仕事なくってスカンピンなの。こういうのあんま人に言わん方が良いんだけど・・・」

「お茶子の個性だったら、許可取ったらコスト削減できるね」

お茶「でしょ！？それ昔父に言ったんだよ！でも・・・」

そこからお茶子が話してくれたのは、お茶子のお父さんがお茶子が夢を叶えてくれる方が嬉しいと言ってくれたことだった。

(いいお父さんだね)

父親なら消にいがやってくれているけど、本当の両親の温もりというものを、私は知らない。ちょっぴり羨ましく思った。

お茶「私は絶対ヒーローになってお金稼いで、父ちゃん母ちゃんに楽させたげるんだ」

「素敵な夢だね。かっこいいや」

お茶「えへへ・・・あ、そう言えば、Aちゃんは？Aちゃんはどうしてヒーローになりたいの？」

出「た、確かに聞いたことなかったかも・・・」

「え、私がヒーローを目指す理由？____環境に恵まれない子達にも、この空を・・・こんなに綺麗な空があるんだよって、教えてあげたいから。私がたくさんの人に見せてもらったこの広い空を、見せてあげたい」

お茶「環境・・・」

「あ、ごめんね。やっぱ変な理由だよね」

出「ううん！確か、Aちゃんは孤児だったんだよね？だからこそ持てる立派な目標だと思うよ！」

「そっか・・・私ね、私みたいに親がいなくて、辛い思いをしてる子が手の届くところにいるのなら、みんな救けたい。私は消にいに助けてもらったから、今度は私が救けるんだ！」

お茶「なんか・・・かっこええな」

「そ、そう！？ええ、恥ずかしい・・・あっそうだ！実はもう一つ理由があるんだ！私、消にいに救けてもらったときに兄とはぐれちゃって。警察の方がずっと探してくれてるけど、ただ待ってるってのも歯痒いし・・・ヒーローになったら色々なところに行くことになるだろうし、目立つから、兄に気づいてもらえるかなって」

お茶「お兄さんいたんだ！」