【ヒロアカ】月下美人は空を見せたい2 (ページ14)

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53話ページ14

それからしばらくの間、私たちの騎馬の周りではハチマキの奪い合いが続いていた。

プレゼントマイクの言った通り、まさに混戦状態だ。

時々近づいてくる騎馬もあったが、防御に徹して逃げ続けた。

そうして残り時間が半分を切った頃。

目の前に、轟くんの騎馬が立ちはだかった。

轟「そろそろ、奪るぞ」

常「もう少し終盤で相対するのではと思っていたが・・・随分買われたな緑谷」

出「時間はもう半分！足止めないでね！仕掛けてくるのは・・・1組だけじゃない！」

出久の掛け声に、警戒を強めると、上鳴が電流を放った。

「防ぐよ！！」

そう叫ぶや否や、個性で雷を落とし、上鳴の電気を相殺した。

出「Aちゃんナイス！このまま逃げの体制をキープしよう！」

そして、残り時間は1分に________

飯「レシプロバースト！！」

「っ！？」

Aのすぐ横を、風が通り過ぎていった。

否、飯田がものすごいスピードで駆け抜けていったのだ。

100万Pを掴み取った轟を乗せて。

「うそっ！！人を担いであのスピード！？いやそれよりも、Pが！！」

出「突っ込んで！！Pの散り方を把握できてない以上、ここで取り返すしかない！！」

突然、出久の焦りを落ち着けるかのように、お茶子が大声をあげた。

お茶「よっしゃ！取り返そうデクくん！！絶対！！！」

Aも気合いを入れ直す。

「防御なら常闇くんと私に任せて、出久はハチマキを取ることに集中して！！」

出「麗日さん、Aちゃん・・・！！」

そして、騎馬は轟の元へ________

出「あああああああああ！！！」

SMAAAAAAAASH！！

どうなった________！？

出「とった！！とったあああ！！」

喜びの叫び声。

しかし

発目「待って下さい、そのハチマキ・・・違いませんか！？」

慌ててハチマキを確認すると、そこには70の文字が。

出「やられた・・・！！」

そしてカウントダウンが始まり、

とうとう________

《TIME UP！！》

「くっ！！そんな・・・」

Aは悔しさに歯を食いしばる。

出久も膝から崩れ落ち、蹲っていた。

《早速上位4チーム見てみよか！！

1位、轟チーム！！

2位、爆豪チーム！！

3位、鉄て・・・アレェ！？オイ！！！心操チーム！！？

いつの間に逆転してんだよオイオイ！！》

その時、お茶子が声をかけてきた。

お茶「デクくん、Aちゃん」