4話 ページ5
兄が見つからなかった。
それは、幼い私にはあまりに残酷な現実。たった1人の、血の繋がった兄が居ない。会えないのだ。でも______
「それに、俺たちもできるだけのことはする」
そう、言ってくれた。
「兄貴と俺たちヒーローを信じて、待っててくれ」
信じる。私は兄のことを一番信じている。だから・・・だから、私が信じて待たないと。たとえヒーローが見つけられなくたっていい。彼らはやれるだけのことをしてくれると言った。なら、私は私にできることを。信じて待つこと。そして、自分で動けるようになった時、兄を探すこと。兄だって私を信じて待ってくれるはずだ。お互いに信じていれば、いつか会える気がした。
「____うん。待つ。わたしは、おにいちゃんとヒーローを信じて、おにいちゃんに会えるって信じて、待つ！！」
「そうか。お前は、強いな。____そういえば、孤児だったな。これからどうしたものか・・・」
「イレイザー、お前が預かったらどうだ？あれだ、養子ってやつ」
「______は？」
「だってこの子、お前に懐いたっぽいぞ」
イレイザーヘッドが下を見ると、Aがイレイザーヘッドの足にギュッとしがみついていた。
「だがなぁ・・・。俺は子育ての経験がないどころか、結婚すらしてないんだぞ」
「いいんじゃないかな、何か困ったことがあれば、我々を頼ればいいさ！これも君にはいい経験になるはずさ！」
聞き覚えのある高い声がした方をイレイザーヘッドが見やると、根津校長が立っていた。
「しかし、校長・・・」
「というか、君が適任だと私は思うよ」
「・・・」
雄英高校の校長に言われては、簡単に断ることもできない。それにイレイザーヘッドも、根津校長のことを信頼しているからこそ、彼に「いい経験になる」と言われて、少し考える仕草を見せた。そして、
「・・・わかりました。おそらくご迷惑をたくさんおかけすることになるでしょうが、お力添えをよろしくお願いいたします」
Aを育てることになった。
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ひよこだんご - スマホとiPodの両方を使い分けているので、コメント返信の時にIDが違う場合があるかもしれません。その時はあまり気にしないでください。 (2020年1月29日 17時) (
レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこだんご - 音羽さん» これからもこの作品共々、よろしくお願いします！ (2020年1月27日 18時) (レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこだんご - コメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです。お友達！？もちろんです。またここでお話ししましょう！更新頑張りますね。 (2020年1月27日 17時) (レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - あと私と占ツクでのお友達になってくれたらうれしいです！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - ナインと9www私気付がなかったw更新頑張ってください！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこだんご | 作成日時：2020年1月13日 1時
