27話 ページ31
「それでは____始め！！」
くじの結果、私と響香ちゃんが“ヒーロー”、轟君と障子君が“敵”となった。
今は敵の準備時間が終了し、スタートの合図が出たところだ。
「響香ちゃん、建物入る前に、ちょっといい？」
「ん、何？」
「雷をね・・・貯めておきたいのよ」
そう言いすぐに雷を落とす。腰に差していた杖を抜き取り、落ちてくる雷に向けた。細い杖は、雷を集中させて集める。
「よしっできた。ごめんね待たせて」
「え、いや・・・気にしなくていいけど、すごいねそれ。要望？」
建物に向かって足を進めながら会話を交わす。
「うん。私の個性じゃ近接戦に向かないから。雷を貯めておいて、スタンガンみたいに放出できるのがあったらいいな〜って書いたら、本当に作ってくれたよ」
「サポート会社ってつくづくすごいよね」
建物に足を踏み入れると、あたりが急に暗くなった。日光が届かないためだ。それと同時に、どこかひんやりとした空気を肌に感じた。
「・・・こりゃ、轟君氷仕掛けてくるね。探れる？響香ちゃん」
「任せといて。______三階中央の部屋に2人ともいる。待ち伏せだと思うよ」
「わかった。ありがと。じゃあ向かおうか。ここでいつまでももたもたしてたって始まらないし」
「うん、ウチもそれに賛成」
響香ちゃんの同意を得て、慎重に三階へ続く階段を上って行く。
やがて、目的の部屋の前に着いた。
《取り敢えず、扉勢いよく開けるよ！多分轟君が凍らせてくるから、気をつけて》
オールマイトに渡された見取り図の裏にそう書いて響香ちゃんに見せると、頷いてくれた。
バアアアアッッンッッッッ
扉を勢いよく開けると同時に、ぴょんと飛び上がった私と響香ちゃん。さっきまで私たちが立っていたところに、薄い氷が張った。
「やっぱりね。凍らせてくると思った」
「あっぶな！ギリギリで跳べた・・・」
そんな私たちに
「まだ終わんねえぞ」
さらに氷が襲いかかる。
「響香ちゃん！！私が轟君の相手するから、障子君の相手と核の回収お願い！」
「りょーかいっ！」
響香ちゃんが横を駆けていった。
私は時間稼ぎをすべく、轟に向かって突進する。
ズザアアアアッッ
目の前に、先程よりも大きな氷が立ちはだかった。
その氷を飛んで避けた後、氷のてっぺんに手をつき、跳び箱の要領で一気に氷の向こう側の轟に近づき・・・
「えいっ」
「！？」
バチバチバチバチバチバチ
轟に向かってスタンガン杖から雷をありったけ放出した。
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ひよこだんご - スマホとiPodの両方を使い分けているので、コメント返信の時にIDが違う場合があるかもしれません。その時はあまり気にしないでください。 (2020年1月29日 17時) (
レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこだんご - 音羽さん» これからもこの作品共々、よろしくお願いします！ (2020年1月27日 18時) (レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこだんご - コメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです。お友達！？もちろんです。またここでお話ししましょう！更新頑張りますね。 (2020年1月27日 17時) (レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - あと私と占ツクでのお友達になってくれたらうれしいです！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - ナインと9www私気付がなかったw更新頑張ってください！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこだんご | 作成日時：2020年1月13日 1時
