3話 ページ4
「大丈夫か。ケガはないか」
私はその問いに、コクリと頷いた。
「おじさん、誰・・・？」
「おじっ！？・・・これでも２０歳なんだがな。俺はイレイザーヘッド。まぁ所謂ヒーローってやつだ。______おいマイク、何笑ってんだ」
「だってよぉ、お前、おじっおじさんって・・・ぶっっ わら、笑いが、とまら、ねぇ・・・」
__________ヒーロー
今までも、その存在を耳にしたことはあった。でも、本当にいるとは思わなかった。ましてや、助けに来てくれるだなんて。
「たすけて、くれるの？」
「ああ」
いれいざーへっどさんは頷いた。
「おにいちゃんが。おにいちゃんが、あっちにいるの。反対側に、飛ばされちゃったの。お、にい、ちゃんが・・・」
話していると、兄がいないことへの不安と寂しさから、また涙が溢れてきた。
「わかった。わかったから、もう泣くな。おいマイク、聞いたな。向こうにこの子の兄貴がいるそうだ。探してきてやってくれ。敵の捕縛は俺がやる」
「わかった。それまでそのジョーチャン頼んだぞ、おじさん」
「うるさいぞ」
「コイツァ、シヴィィーーーーッッ」
金髪の声が大きい人が向こうへ行くと、いれいざーへっどは私を降ろした。
「ちょっと待ってな。今から悪い奴らを捕まえてくるから。ここで待っててくれるか？すぐに戻る」
「だいじょうぶ」
「いい子だ」
そう言って彼は、向こうで暴れている雇用主たちのところまで移動して、首に巻いた白い布でぐるぐる巻きにした。
「・・・すごい。全然見えなかった」
それだけでも十分速いのに、タイミングよくやってきた警察にテキパキと対応して敵を渡す姿は、私の目にはとても格好良く映った。
そうしてイレイザーヘッドが戻ってきたとき、ちょうどマイクも戻ってきた。
「イレイザー。誰もいなかった。瓦礫やゴミの下も探したが、人っ子一人いねぇ。個性で呼びかけてみたけど、誰も応えねえ。」
「・・・そうか。あとで捜索届けを出そう。お前、兄貴の名前はわかるか」
急に話を振られた。私は首をふるふると横に振った。
「なまえ、つけてもらってないから。私の名前も、なかったからおにいちゃんがつけてくれたの」
「孤児、か。ならお前の名前は？」
「A」
「いい名だな。A、よく聞け。お前の兄貴は見つからなかった。けどな、人が死んだ形跡もなかった。つまりお前の兄貴はどこかで生きている。人探しが得意なやつらが探してくれるように頼むから、見つかったらまた会えるさ。それまでの辛抱だ。待てるな？」
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ひよこだんご - スマホとiPodの両方を使い分けているので、コメント返信の時にIDが違う場合があるかもしれません。その時はあまり気にしないでください。 (2020年1月29日 17時) (
レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこだんご - 音羽さん» これからもこの作品共々、よろしくお願いします！ (2020年1月27日 18時) (レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
ひよこだんご - コメントありがとうございます！読んでくれて嬉しいです。お友達！？もちろんです。またここでお話ししましょう！更新頑張りますね。 (2020年1月27日 17時) (レス) id: 25239a734a (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - あと私と占ツクでのお友達になってくれたらうれしいです！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
音羽 - ナインと9www私気付がなかったw更新頑張ってください！ (2020年1月26日 23時) (レス) id: 724d57d12d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこだんご | 作成日時：2020年1月13日 1時
