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治達の処へ戻ると、『K.O』と云う音が聞こえる。
「約束したよねえ。負けたほうが命令を一つ、犬のように従順に遂行する。」
ガンッと音を立てて遊戯(ゲーム)機に突っ伏す中也。
「さてぇ。何をして貰おうかなぁ。」
「割と自信あったのにーーー!!!」
立ち上がって云う中也に追い打ちを掛ける治。
「君の敗因は異能が強すぎる事だぁ。強すぎるから、狡猾さも周到さも育たない。遊戯でも推理勝負でも。」
「推理勝負ゥ?ンなもん受けた覚えもねえし負けた覚えもねえっ!」
「なら!どちらが先に犯人を糾弾できるか勝負しよう。君が勝てば先程の賭けは無かった事にしても良い、でも僕が勝ったら、君は一生僕の犬だ。」
「上等だ、受けてやんよォ。俺に狡猾さも周到さも無いだとォ?手前見てえな奴に奥の手を見せるわけねえだろっ!」
遊戯機に足を乗せ云う中也と少しざわめく周囲。
全く・・・。
「何やってんだか。」
「嗚呼、お帰りA。大収穫のようだね。」
此方を見た中也が少し引いた目で見てくる。
まあそりゃそうやろ。大きいぬいぐるみ5個と普通くらいのぬいぐるみ7個、そしてお菓子のタワーを崩してゲットしたお菓子が沢山やねんからな。
「まあ、エリスちゃんのお土産も入っとるんやけどな。中也も羊の子供に一つどう?」
「要らねえよ。」
そっか、と云いながらお菓子を食べる。
「君がぬいぐるみとは歳相応で似合わないね。」
「うっせ、バーカ。」
そう云って軽く蹴る。
痛い、と文句を云う治を無視して口を開く。
「中也。君が拳を仕舞ったまま蹴りだけで相手と渡り合うのは、其の奥の手って奴と関係があるん?」
「どう戦おうと俺の勝手だ。しかも手前、何時から話し聞いてたんだよ。」
「んー、中也が治にボコられて負けた時から。」
「ボコられてなんかねえ!あれは、だな。ち、ちょっと油断しただけだ!」
どーだかねえ。
実は中也、遊戯は苦手なんかもな。
「なるほど。意図的に手を抜いてる訳だ。」
「処で何故君は荒神である荒覇吐を探している?何故興味を持ったの。」
「手前こそ何で早死したがる。」
なんか似たような声で似たような単語を聞いたことが有るような・・・。
あ!進○の巨人のジャ○の『死に急ぎ野郎。』やっ!
そう云えば中也と○ャンの中の人っていうか声優さん、同じか。
え?メタイ事云うなって?知らんそんなの。
そんな中也と云えば電子遊戯場(ゲームセンター)の入り口を見たかと思えばフードを被り、遊戯機の影に隠れている。

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ゆき(プロフ) - 作者ですっ!微妙に題名?この作品の名前変えます! (2021年9月11日 23時) (レス) id: c2037b5d01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2021年8月16日 12時

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