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「おい、何処に行くのかくらい教えやがれ。」
「悪いけど話し掛けないでくれる。ちょっと呼吸で忙しいから。」
「首引っこ抜くぞ、自 殺願望。」
もう、仲良いのか悪いのかどっちかにしてくれや。
「何処に向かってるか応えろって云ってンだよっ!」
そう云って中也は治に向かって脚を振る。
中也の回し蹴りを華麗に避ける治。
すげぇなぁー。
しかも良くバランス崩さんな。
パチパチと拍手する俺を不服そうに見る中也。
だって凄いやん、さっきの。
「調査に行くんだよ。」
その治の言葉に嗚呼ン?と返す中也。
チンピラか?
「爆発を一番間近で見た人間に聞き込みに行く。」
「「爆発?」」
俺と中也の声が被る。
「一週間前、僕達が経験したのと同じ爆発が起きていた。場所も近い。先代の姿は目撃されなかった様だけど。」
俺が寝とった時に起こった奴やな。
「恐らく僕等が追ってる事件と同じ物が原因だろう。」
「其の爆発の生存者に話を聞きに行くって事か。」
俺の言葉にそう云う事、と治は云う。
「生存者って事は死人が出たのか。」
「嗚呼。君の嫌いなポートマフィアの一団だ。」
死んだ黒服モブさん達よ、安らかに。
「生き残ったのは異能力者でね。君も既に会ってる人物だよ。勿論、Aもね。」
あー、そう云えばあの人か。
そう思っていると目の前の館がドォンと大きな音を立てながら爆発をする。
「あちゃー、こりゃ犯人に先を越されちゃったかな。」
「そんな事云ってる場合か。」
そう云って俺達を追い抜いて館へ走り出していく中也。
相変わらず、ポケットに手を入れながら走ってる。
あれって転けたら顔面から行かん?
めっちゃ痛そう。
そんな中也を見ながら溜息をつく治。
そして中也を追って走って行く。
え、待ってや。
此れ行かなあかんの?
俺運動苦手やねんけど。
「ちょっ!待ってやっ!」
そう云って二人を追い掛ける。
あーもー、最悪っ!
困難なるんやったら行かんかったら良かった!
まあ展開知っとったんやけどさあ!
忘れとったっ!

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ゆき(プロフ) - 作者ですっ!微妙に題名?この作品の名前変えます! (2021年9月11日 23時) (レス) id: c2037b5d01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2021年8月16日 12時

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