検索窓
今日:13 hit、昨日:14 hit、合計:23,168 hit

*13 ページ15

あれから月日は流れ、早くも一年経った。
そう、そろそろ中也が登場するんや!
中也ぁ〜!
あれから森さんはちゃんと首領になったんやけど、余りにも自身の人望の無さに良く溜息をついとる。
もう少ししたらキッチンナイフで戦う羽目になるらしい。
キッチンナイフでも人は死ぬんやからそれでもええと思うけどな。
「治は何を混ぜとるん?」
判りきっとる答えを聞くのもまあ飽きてきた。
え?なんで敬語じゃないんって?なんで治呼びやねんて?
しゃーないやん!治がそうしろって云って来たんやから!
推しの頼みは断れませんのじゃ!!
「低血圧と高血圧の薬。」
「そんなんで死のうとしても無理やで。-1+1しても0やからな。それにそれ、めっちゃ不味いで。」
なんで判るか。其れは試したから。死なないんやから疑問くらい実行したってええやん。
そう聞くと治は混ぜるのを辞めながら、しーにーたーいー、と云う。
「俺も死にたーい。生きるのに飽きたー。」
少し明るくそう云う。
「Aも!?」
少し目を輝かせながら治はそう云う。
「さあね。」
と云うとふらふら〜と窓際へ行く。
森さんと治がなんか喋っとるけど興味無いや。どうせ内容は知っとるし。
蒼くて広くて綺麗な空やなあ。
散歩に行きたくなる空やわ。
そんな事を考えながら空を見ていると背後から突かれる。
「ん、何?」
振り返ると治が、今の話聞いてた?と聞いてくる。
「あーごめん、聞いてなかったわ。」
「もう・・・。まあいいや、行くよ。」
「え、なんで嫌だ。」
手を掴んでそう云う治に、咄嗟に言葉が出る。
「なんで?」
「面倒くさい事だから。」
中也と治の初対面場面は見たいけどあの後の元首領の登場で怪我するのは御免やからな。
痛いのは厭やもん。
「そうだけど暇でしょ。僕が知ってる限り暇なのも嫌いなはずだけど。」
「まあそうやけどさぁ。」
「なら決定。」
そう云うと掴んでいた手を引っ張る。
「ちょっ!」
「太宰君。遠慮無く銀の託宣を使っていいからね。」
銀の託宣!?
「治、銀の託宣貰ったの?」
うん、と頷く治。
「見せてっ!見せてくれたらエリスちゃんと遊ぶだけで良いから!」
「こう云ってるけど見せていい?森さん。」
「仕方ない、構わないよ。」
そう聞くと、治は懐から銀の託宣を見せてくれる。
やっばい、すっごい、本物や。
一通り見て、治に返す。
「さて、仕事しよか。と云いたい処やけど擂鉢街って何処にあるん?」
そう云うと、治に少し呆れた顔をされた。

わぁ!hitが500超えてる!

*14→←*12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
62人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆき(プロフ) - 作者ですっ!微妙に題名?この作品の名前変えます! (2021年9月11日 23時) (レス) id: c2037b5d01 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆき | 作成日時:2021年8月16日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。