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杏月「おはざいまーす……あれ、Aは?」




鏡花「あの人は、今日は姿を見せない」




杏月「なんで?」




鏡花「出て行った」




杏月「……は?」




怒りの籠った声




杏月「今度はAに何をした?」




何時もの雰囲気は消え、あるのはポートマフィアとしての雰囲気




玲愛「わ、私達は何も悪くない!」




玲愛「昨日、Aちゃんが与謝野さんに危害を加えたんだから!」




杏月「危害、ねぇ?」




杏月は与謝野を見た




杏月「本当ですか?」




与謝野「……いいや、違う」




玲愛「与謝野さん、もう大丈夫ですよ?」




杏月「おい玲愛。黙れ。与謝野さんが喋ってるだろ?」




玲愛「なっ、」




杏月「さぁ与謝野さん、どうぞ」




与謝野「……Aは、悪くない。Aは妾を守ってくれた。それだけさ」




杏月「聞いたか?お前ら。お前らは、こう云う与謝野さんの話を聞いても尚、Aが悪いって思ってたんだよな?」




杏月「真逆、聞かずに悪いと思ってたってこたぁ、ねぇよな?」




誰も何も云わない




杏月はため息をついた




与謝野「……杏月」




杏月「どうしたんですか、与謝野さん」




むすっとしたような声




与謝野「去り際のA、雰囲気がいつもと違うような気がしてね」




杏月「えっ」




与謝野「良ければ見に行ってやってくれないかい?妾達が行くのは駄目だろうし」




何かを考える杏月




そして、何に行き着いたのか、杏月の顔が青ざめた




杏月「与謝野さんっ!」




与謝野「な、なんだい」




杏月「俺と一緒に来てくれませんか、今すぐ、急いで」




杏月「というか、出る準備してください」




そう云い残し、杏月は太宰の方へと向かった




杏月「太宰さん」




太宰「なんだい」




杏月「俺に着いてきてください。何も聞かずに」




太宰「……嫌だね」




そう聞くと、杏月は舌打ちをした




杏月「良いから早く来いよ!人の命が掛かってんだぞ!」




珍しくイラついたような杏月に、探偵社のメンバーが怯んだ




敦「杏月くん、どうしたの?何があって」




杏月「太宰治。今は探偵社員だろ。だったら人助けしろ。簡単な事なら、着いてきたら話す」




太宰「……」




国木田「残念だが、俺達は、」




太宰「判った。但し条件がある」




杏月「なんだ」




太宰「ちゃんと教えて欲しいね」




杏月「……」




杏月「Aに許可を貰え」




杏月(待っててくれ、A)

*67→←*65※自傷表現あり



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黒蜜おもち - 続き、楽しみにしています。頑張ってください! (1月13日 18時) (レス) id: 536ced7b0d (このIDを非表示/違反報告)
コロッk - 最後の人誰⁉もう気になりすぎます‼続き楽しみにしてます✨ (10月9日 23時) (レス) id: da276811c6 (このIDを非表示/違反報告)
ガザニア(プロフ) - 玲愛さんナツメグティー嫌な予感しかないです…うちのクラスにもこう言う子がいてなんか私ターゲットなってるのでこの話見てるとスッキリします(?) (10月8日 16時) (レス) @page33 id: 3f25d5875e (このIDを非表示/違反報告)
レベ - まさか、玲愛さん、致死量のナツメグ入れてたりしないよね………? (10月7日 13時) (レス) @page32 id: ea3111d08d (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - ナツメグティー、、、嫌な予感しかしない、、、 (10月7日 4時) (レス) @page32 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2022年6月24日 0時

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