猫被りの病み人間は社畜です2nd【文スト】

＊63 ページ21

『ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ仕事行きたくねぇ……！！！！！』




今朝の第一声




『このまま死んだら仕事行かなくて済むな……。……でも、そんな簡単に死ぬのは駄目か』




だらだらと行く準備をする




『あ"あぁ〜』




何か発してないと気が可笑しくなりそう




・




『はよざ〜……？』




目に入ったのは、探偵社員の冷たい目




なんでだよ




正確には、太宰さんと与謝野さん以外の人達




まぁ、谷崎兄妹は未だ来ていないから、その2人も入っているのか




『なんなんですか？僕が何かしましたか』




国木田「何かしたか、だと？」




国木田「昨日、貴様が与謝野女医に何をしたか忘れたとは云わせんぞ……！」




『は？……っと、ごほん』




危ない危ない本性が出る所だった




『なんです？人助けは探偵社のご法度でした？』




鏡花「でも、看板が倒れて来たのは貴方のせい」




『僕のせい……？何故僕のせいになるのでしょうか？』




いやまぁある意味僕のせいではあるけど




あれは無理だって




殺さず生け捕りが1番難しいんだよ




玲愛「わ、私、見たんですっ！」




敦くんの後ろで震えた声で云う玲愛




は？何を見たって？




玲愛「Aちゃんが、切れたロープの近くに居たのを」




あぁ〜、完全に理解した




コイツは、僕を犯人にしたい訳だ




理由は判んないけどな




『はぁ……。つまり自演自作的な事を仰りたいと？』




玲愛「それ以外ありえない！Aちゃんは、みんなの気が引きたくて与謝野さんを危険に晒したって！」




バッカじゃねぇの




『……』




与謝野「玲愛、ちょっと落ち着きな。みんなもね」




与謝野「妾はAに助けられた。それは事実さ」




与謝野「それに、Aが犯人な訳、」




玲愛「与謝野さん、大丈夫ですよ。与謝野さんの事は私達が守りますから、本当の事を云っても」




本当の事？




玲愛「私判ってるんです。与謝野女医は脅されて、そんな事云ってるんだって。大丈夫ですよ、与謝野女医には私達が着いていますから」




？？？？？




何云ってんだコイツ




そんな意味の判らない言葉に頷くみんな




俺の味方は無し、か




与謝野「だから、」




『与謝野女医』




『もういいです。本当の事を話して貰って』




『僕が悪かったんですよ。すみません』




諦めた表情で、与謝野女医に笑いかける




もういい




僕には味方なんて居ないんだ




全部、僕が悪いんだ

＊64→←＊62

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す