猫被りの病み人間は社畜です2nd【文スト】

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ウッソだろオイ




助ける義理なんてねぇからな？マジで




あーでも




与謝野女医は借り……と云うかお世話になったし、助けるか




折角の殆ど休日の仕事(笑)だったのに




与謝野女医助けたら、必然的に他の奴らも助ける事になるよなぁ




玲愛とか助けたくないんだけど




まぁ、仕方ない




『森さん。すみませんが、ちょっとここを離れます。アレ、処分してくるんで』




例の人を指すと、森さんはあぁ、と理解したように頷いた




森「行ってもいいよ。でも、Aくんは朝日向くんの事大嫌いなんじゃないのかい？」




『本当は彼奴なんて助けたくないですよ』




『俺が助けるのは、与謝野女医ですよ。他の四人はオマケです』




そう云って、僕は男の方へ歩き出した




与謝野女医が看板の下を歩くより、僕が男に接触する方が早い




『やぁ、何をしてるのかな？そんな殺気立って』




気配を消して男に近付き、肩を叩く




男は驚いた風に僕の方を見た




『探偵社員を狙って居るんだろう？』




『誰が狙いかなんて知らないけど、そんなのじゃあ死ぬなんて太宰さんくらいだよ』




あ、もしかしたら太宰さん狙いかも？




あの人女誑しだからなぁ




男性「う、うるさいうるさいうるさい！」




男性「邪魔をするなら、殺してやる！」




手に持っていたナイフを男は振り回す




幸い、店には人が居なかった




なんで人居ないんだよこの店




男が振り回すナイフを悠々と避けながら男と僕の立ち位置を逆にする




こうすることで、男が勝ち目が無い事に気付いた時、闇雲に紐が切られるのを防ぐ




ナイフを持った腕が僕の方へ伸びる




『はい、無駄ー』




男が伸ばした腕を掴み、背負い投げ




『とりあえず、肩外しとくね〜』




ゴキッ、と鈍い音が男の肩からした




『ふぅ、お仕事完了〜』




久しぶりに投げたからか、手首を痛めたし、さっきのナイフで頬を切った




頬の血を拭ったり、他の人に見られていないかを確認していたから、男の方は見ていない




男は痛みで余計血走った目をしていた




男性「サツに出されるくらいなら、道ずれにしてやる……！」




男は外れた肩で尚、腕を動かし、ナイフを投げた




運が悪いのか、ナイフは綺麗に縄目掛けて飛んで行った

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